輝く太陽の光、雲一つない澄んだ青空、心地よいそよ風…


「最高の天気だっ!!!」


陸上部の朝練に早く来過ぎた俺は、絶好の天気日和に叫んでしまった


「なまえ、煩いぞ」
「煩いとは何スか、宮坂コーチ!!」


俺に煩いと言って来た人は、宮坂了コーチ。雷門の陸上部OBだ
憧れの先輩でもある…まあ、元陸上部の風丸さんも憧れの先輩だ


「煩いから煩いって言ったんだよ。どうだ、タイムは?」
「まあまあッス。0.2とかしか縮みません」
「まあ、少しずつ縮めば良い事だ。頑張れよ((ポンッ」
「何か男の娘に頑張れと言われてもね〜ww」
「殴るぞ、なまえ」
「すいませんっ!!!!!!」


そう言うと、コーチは何処かに行った


「……あ、サッカー部から道具借りてこないといけなかったんだ」


俺は道具を借りに、サッカー部の元に向かった



〜サッカー棟〜
ウィンッ


「すいませーん、コーンとストップウォッチを借りたいんですけどー?」


ミーティングをしてたのか監督らしき人と部員が座っていた


バッ
何かサッカー部の視線が痛いし、怖い;;


「お、なまえじゃねーか!!どうした?」
「水鳥!!あのさ、コーンとストップウォッチを貸して欲しいんだけど…駄目か?」
「別に良いんじゃねーの?良いですよね、監督!」
「ああ、良いぞ!!!」
「あざっす!!!」


瀬戸水鳥、幼馴染で昔からずっと一緒の女の子
見た目はヤンキー(なのかな?)みたいに見えるけど、凄く優しいんだ!!
俺なんかよりずっと可愛い;;


「なまえ、数学の宿題やってきたか?」
「ん?ああ、ちゃんとやってきた!!少し難しかったけど、案外簡単だった♪」
「悪いんだけど、後で見せてくれないか;;やってない…」
「またか;;水鳥は昔から数学が苦手だよな〜〜(笑)」
「うるせぇ///!!!!」


水鳥は昔から数学と英語が苦手。だからテスト前とか俺が教えたりしてる
俺、全教科は意外と出来るから((ドヤッ


「なまえ、そのドヤ顔キモイ…」
「ひでぇ(ToT)!!!」


キモイと言われ、へこむ俺(泣)
まあ、とりあえず借りたい物は借りれたし……


「これ返すの、放課後でも良いですか?」
「ああ、もちろんだ!!!」
「あざっす。じゃあまたな、水鳥!!」
「ああ、教室でな!!!」


俺は水鳥に手を振り、陸上部が朝練をしているグラウンドに向かった



〜水鳥side〜
なまえがサッカー棟から居なくなった後…


「うわぁ〜〜〜〜〜//////!!!!!!」
「水鳥ちゃん、顔がリンゴみたいに真っ赤♪」
「うるせぇ、茜///!!!」
「恋する乙女、だね♪((パシャッ」


なまえが居なくなり、あたしは茜にからかわれている;;
仕方ないだろ、ずっとなまえの事が好きだったんだ…赤くなるに決まってる///
でもやっぱり、女同士って気持ち悪いよな……


「えっ、水鳥先輩…あの先輩が好きなんですか!?」
「もう言うな、天馬///!!!」
「ちゅーか、俺たちも知らなかった…なまえって、女子にも男子にも人気だよな♪」


浜野、あたしが一番気にしている事を……


「女子はみょうじを王子様だとか言ってるし…」
「男子も王子様とか言ってますよ;;」
「あたしのなまえなんだ!!誰にもあげるもんか!!!」
「さすがww」
「黙れ、男の娘…」
「お前、マジで酷いな!!!…でも、この中にもライバルがいるぞ…」


ピクッ
霧野の言葉に、私は耳を疑った…


「誰だよ!!!」
「俺が知っているのは…神童・速水・倉間・狩屋・剣城・影山……ぐらい?」
「あたしのなまえはやらん!!!つか何で惚れたんだよ!?」


あたしは神童から順番に聞いてみた


「お、俺か?俺は…重い荷物を運んでいて倒れそうになった時、助けてくれたのがみょうじだったんだ///それから、その…目が離せなくなって///」


次は速水


「えっと、俺は上級生に絡まれた時に助けてくれたんです!!まるでおとぎ話に出てくる王子様が目の前にいるようでした///」


次は…倉間だな!


「は?別に好きじゃねーよ、あんな奴」
「そう言ってるけどさ〜、いつもなまえにベッタリなくせに♪((ニヤニヤ」
「浜野―――――//////!!!!!!」


次は猫かぶりの狩屋!!


「俺は運命だなって感じました♪俺、最初はなまえ先輩の事嫌いだったんです。本人にも直接言いましたよ?『大っ嫌い』って。でも先輩、笑顔で笑ったんですよ?普通、嫌いって言った奴に笑顔見せますか?それから俺、先輩の事好きになっていったんです///♪」
「単純だな、お前;;」
「恋は突然訪れるんですよ、水鳥先輩♪」


次は剣城!!


「俺、ですか?俺は……ただ単にあの人に惚れたんです。何でしょう…あの人の女らしさに惚れた、って言った方が良いんでしょうか?」
「剣城、お前見る目あるな…たまに可愛いんだよ、なまえの奴///」
「それ分かります、水鳥先輩///」


最後は影山だな!!


「僕、小さい頃からなまえお姉ちゃんが好きだったんです///」


へえ、小さい頃からなまえお姉ちゃんが……ん?
なまえ、お姉ちゃん???


「影山、お前なまえとどういう関係なんだ?」
「僕となまえお姉ちゃんは従姉弟同士なんですよ♪」


・ ・ ・ ・ ・


「「・・・・・・えぇ―――――――!!!!????」」


サッカー部の驚きの声がサッカー棟全部に響いた…



ー陸上部グラウンドー
「何か、水鳥達の声が聞こえたような……」
「なまえ、タイム計るぞ!!」
「はい!!!」


気のせい、だよな…



ーサッカー棟ー
「影山…お前、なまえと従姉弟だったのか!?」
「はい♪昔よく一緒に遊んでました!!」


まさか、二人が従姉弟だったとは知らなかった……だが、


「お前達には負けん!!!」
「その意気だよ、水鳥ちゃん!!!」


なまえにあたしの気持ちを伝えて、振り向いてもらうんだ!!
〜水鳥side終わり〜


ー教室ー
「水鳥、数学のプリント((スッ」
「サンキュー!!!」
「あのさ、水鳥……何か男子共がこっち見てくるんだけど;;」
「ん?あー、なまえ人気だからなー」
「ジロジロ見られるのは嫌いだ…俺には水鳥だけ居ればそれだけで良いんだけど!!」
「//////!!!!…恥ずかしい事言うなよ!!」


恥ずかしい?普通じゃね??


「本当の事を言ったんだけど?だって俺達ってさ、何か赤い糸…違うな。赤いリボンで結ばれた運命なんだからな!!((ニコッ」


言い過ぎたかな;;


「……あ、あたしも…なまえが居ればそれだけで良い///あたしは、お前が好きだから///!!!」


水鳥、顔真っ赤!!もう可愛い――――――!!!!!!


「俺も好きだぜ、水鳥!!!((ギュウッ」
「水鳥ちゃんとなまえちゃんのツーショット♪((パシャパシャッ」
「こら茜!!勝手に撮るんじゃねー///!!後でちゃんとくれよ///」
「分かってる♪」


何の話をしてるのか全く分からないが、大好きだぜ水鳥!!








[綺麗な赤いリボンで結ばれて]




(霧野、二人は両想いなんだろうか…)
(なまえは恋愛に関して鈍いから違うだろ。多分なまえの好きは友情だろ)
(なら俺にも少しはチャンスがあるんだな!!)
(ああ!!頑張れよ、神童!!!)
((なまえをあたしのものにするのはまだまだ先の事だな;;))
(ずっと一緒にいような、水鳥!!)
(あ、当たり前だ///!!!)
〜END〜

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