真夜中の祝福







深夜0時は大分前に過ぎてしまった。今日こそは早く帰れるはずだったのに…と深いため息を一つ漏らして、家の玄関を開けた。
家の中はひっそりとしていて、姫がもう寝入っているのだと言うことが窺える。足早に姫が寝ているであろう寝室に向かうと、ベッドの中に月明かりに照らされた姫の姿があった。

「ごめんね、遅くなっちゃった…」

彼女に伝えたいのは謝罪なんかじゃないのに。しかし閉じられた瞳は見つめることができなくて、僕は祝福を告げることすら叶わなかった。
姫の眠るベッドにそっと腰掛けて、姫の額にある髪をそっと払うと、あどけない寝顔がよりはっきりと窺えた。
起きている時の姫の表情は本当にくるくると絶え間無く動いていて面白い。面白い、というのは失礼なのかもしれないけど、その表情の変わる様を見る度に姫と一緒にいる幸福を感じるんだ。

「願わくばいつまでも僕の隣に…」

触れるか触れないか位の口付けを額に落として、僕は着替えるべく部屋を後にした。






軽くシャワーを浴びたり軽食をとったけど、姫が起きている気配はない。
ベッドに潜り込んで姫の隣に寝転べば、大好きな姫がすぐ近くにいた。もう何度もこうして眠っているのに、いつも初めて夜を過ごしたあの日の感覚が蘇ってくるから不思議。

「大好きな姫…、明日はずっと一緒にいるからね」

眠る姫を見つめながら、僕はゆっくりと微睡みの中に意識を沈めた。


『おめでとう、産まれてきてくれてありがとう』


そんな感謝と祝福を込めて…








(朝起きたら一番に
キミにおめでとうを伝えたい)

------------------------------
ぷらむたん!お誕生日おめでとうございます!
私からも沢山沢山お祝いしちゃいますっ!
羊くんは前日はお仕事忙しかったみたい…だから明日は一日ゆっくりと二人で過ごしてねっ
大好きな大好きなぷらむたんの1年が幸せなものになりますように…

20120403




「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -