旦那様とエイプリルフール〜七海哉太〜

*七海哉太の場合*




「そう言えば、錫也にも彼女が出来たらしいぞ」

リビングで寛いでいた哉太がそんな事を言い出すものだから、私は気になって備え付けてあるソファーに座る哉太の横に腰を落とした。

「へぇ…とうとう錫也も結婚、かな?」
「あいつ手だけは早いからな」
「それは失礼だよ〜。錫也って何でも出来るから、彼女さん幸せだね」

羨ましいな〜なんて話していたら隣から痛い視線。ちらりと見れば、拗ねた表情の哉太が居た。それを見て、くすりとしてしまう。こんなところが可愛い私の旦那様。

「…なんだよ」
「なんにも〜?あーあ、私も錫也みたいな旦那様が欲しいな〜」
「………」

本格的に拗ねてしまった哉太。拗ねたというより傷付いてる…?それに気付いて慌てて哉太を抱きしめた。

「ごめん…っ、嘘だよ。私には哉太しかいないんだから…」
「お前な…さっきのはマジで傷つくぞ?」
「本当にごめんなさい」

いくらなんでも不謹慎過ぎた。そう反省していたら、哉太が私の頬に手を当てて囁いた。






(俺が一番愛してんだ…それを証明してやるよ)

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エイプリルフール関係ありませんでしたバカッポー…




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