make your happiness
「私はトーマから離れたりしない。さっきも言ったけど、信用されていないのなら手錠をかけられて生活してもいいよ。だけど、」
これは嫌…とゲージに目を向けた。 トーマからすれば確実に逃げ出さないようにするには、こうしてゲージを用意して閉じ込めておく方が都合がいいのだろう。しかし、それではなんの解決にもならない。
「トーマが私を大切にしてくれるように、私もトーマが大切なの。なにかあったら一番に駆けつけてあげたい」 「でもそれじゃ…お前を、ちゃんと守りきれない…危険な目に遭わせるかもしれないだろ」 「絶対大丈夫…とは言えない。でも…」
「トーマが傍に居てくれたら、私は大丈夫」
「頑丈なゲージよりも、こうやってトーマの腕の中に居る方が、何倍も何倍も安心できるよ」
無機質な冷たさじゃない、優しい体温、息遣い… 全部全部私の大好きな、トーマのもの。
「ね…、信用してもらえない…かな?」 「…バカだね、お前。そんなこと言ったら、俺…一生マイの傍にいるよ?こんな男が常に近くに居るって、かなり疲れると思うんだけど」
失笑しながら自分を卑下するトーマ。 トーマはきっと分かってないんだ…だから、
「私はトーマが好き。誰より…なによりも大好き。ずっとずっと、私の傍に居てください」
私の言葉を聞いたトーマは、バカだなって笑いながら、少しだけ泣いているように見えた。
make your happiness
(もう間違わない) (君が気づかせてくれた) (大切な道だから…)
--------------------------------- きっとベストですお疲れ様です。 監禁なんて…狂愛なんて…
20120801
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