世界が崩れる音







世界が煩い。



マイがシンと付き合いだしたと聞いたのは昨日だった。
あぁ…やっぱそうなったんだな、って、その時は冷静に受け止めたつもりだった。

「ねぇ、聞いてる?トーマくん」
「はいはい、聞いてるよ」
「それでね、その時にね…」

嘘。
話なんて全然聞いてない。
目の前の女の子の話が早く終わんないかなって相槌打って…こんなときでもそんなことしてるから、お人好しだと思われるんだろうなって自嘲。

…こんなときでも、ってなんだろう。

二人が付き合うことがいけないことだとは思わないし、二人の兄貴分としては祝福してやるべき事なのに。

「もう、同じ距離には居ないんだな…」

昔は3人が同じところにいた。
それがずっと続くと思ってた。
俺の手から離れていく二人…






世界が崩れる音
(積み上げたものが)
(がらりと崩れて飛び散った)

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創作すると精神状態がよくわかります…疲れてます…

20120811




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