愛せなくて、ごめんね







一時の感情に突き動かされるなんて馬鹿げてる。だから、目の前の舞花も多分馬鹿。

「好きだよ、梓」

そりゃあ星もこんなに綺麗だし、ムードで言ったら申し分無いし。でも何て言うか舞花とはそういう関係になりたい訳じゃない。

「ねぇ、梓は私の事好き?」

ほら、こういう押し付け。僕にはもう二択しか残されてなくて、そのどちらかは舞花を凄く傷付ける。だったらなんでこんなことを聞くのか。考えなくてもわかるよ。僕に好かれてる自信があるから…だよね。

「梓…?」

でもごめん。舞花の事、確かに可愛いと思う。だけど、恋人にしたくないんだ。だってなんだかそれって、関係がそこで終わりそうじゃない?だからさ…

「どんな答えを期待してるのかは分かってるけど、僕は舞花の事は友達としか見えないよ」

あぁ、傷ついた舞花の顔…見たくなかったな。恋とか愛とかそんなものに縛られないくらい、僕は舞花が大切。






愛せなくて、ごめんね

(ただ傍にいたい)
(舞花がそう想ってくれるまで待つよ)

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20120424




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