あの騒ぎをなんとか収めて、次はレギュラー陣が自己紹介をしてくれるらしい。
幸村「俺は部長の幸村精市。俺の好きなものも七瀬全般ね」
陽子「うぜぇ」
あ、またなのね。
また、陽子と幸村の間に火花が散った。
真田「俺は副部長の真田弦一郎だ。これから部員のことをよろしく頼む。あと七瀬、幸村のことをよろしく頼んだぞ」
七瀬「……はい?」
真田はどうやら、七瀬と幸村が付き合っていると思い込んでいるらしい。
なに、真田って見かけによらず、ちょっと天然だったりするのかしら?
柳「俺は柳蓮二だ。お前たちの興味深いデータが取れることを期待している」
丸井「んじゃあ、次は俺な!俺は丸井ブン太、シクヨロー!ちなみに好きなモンは甘いものな!」
ジャ「俺はさっきも自己紹介したけど、ジャッカル桑原だ。これからよろしくな!」
奈緒がガングロたまごちゃんと呟いた気がする。
でも、この子絶対苦労人だし、大変そうよね……。
まぁ、絶対良い子よね。
仁王「俺は仁王雅治じゃ。よろしくの」
なにこの変わったしゃべり方。
妖艶に笑う仁王雅治。
うーん、どうにもお色気担当っぽいわね。
柳生「柳生比呂士です。あ、奈緒さんとは同じクラスです。よろしくお願いしますね」
物腰が柔らかそうで、紳士的な笑みを浮かべる柳生。
奈緒がやぎゅー、とか言ってにこやかに手を振っている。
それに、小さく手を振り返す柳生。
この二人はそこそこに仲が良いらしい。
切原「俺は一年生でエースの切原赤也ッス!よろしくお願いしまーす!」
陽子「ワカメがしゃべった!」
切原「アンタ、ケンカ売ってるんッスか?」
陽子「あたしはありのままの真実を話しただけだからな」
険悪ムードの陽子とワカメくん……、じゃなくて、切原赤也くん、か。
春子「こら、陽子。初対面の人にいきなりそんなこと言われたら、陽子だって腹がたつでしょ?切原くんに謝りなさい」
陽子「……悪かったな、切原」
切原「……まぁ、今回は春子先輩に免じて許しますよ」
とりあえず、一件落着、解決したらしい。
……これから、この人たちのマネージャー、なのよね。
これから、ちゃんとやっていけるのかしら。
そんな一抹の不安が胸をよぎった。
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