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陽子「オイ、開けろ!男テニの部室ってここだろ?開けねぇと、ドアぶち破んぞ!


春子「開けなさい、幸村精市!



怒りオーラ炸裂の陽子と黒オーラ全開の春子。
春子にいたっては、幸村を個人で指名である。


その時、扉がガチャリと開き、そこから顔を出したのは……。



奈緒「もー、みんな奈緒ちゃんを置いてきぼりにするなんてひどくない?……ってか、ガングロたまごちゃんじゃん!へぇー、実写化するんだー」


俺はガングロたまごちゃんじゃねぇよ!ってか、実写化もしねぇし!ってか、普通に考えて無理だろ!


陽子「……あれ、ジャッカルじゃん、久しぶりだな!なぁ、とりあえず部室に入れてくんね?」


ジャ「え、陽子?うわ、まじで久しぶりだよな!」



どうやら、この二人は友達のようだ。
陽子も、友人が男子テニス部の部室から出てきたので、少し警戒を緩めた。



七瀬「なに、陽子このガングロたまごちゃんと知り合いなの?」


ジャ「ハァ……。俺は、ガングロたまごちゃんじゃなくて、ジャッカル桑原。男子テニス部のレギュラーだ。赤い髪のやつとダブルス組んでる。陽子とは、中学の時に三年間同じクラスだったんだよ。あと丸井も」


絵里「そっかー!遠目に見たことあった黒い人は、ガング……ジャッカルくんだったんだねー」


奈緒「今明らかガングロたまごちゃんって言いかけたでしょ、絵里!


絵里「えー、気のせい気のせい」


陽子「なぁ、ジャッカルがいるってことは、この中に丸井もいるってことだよな?」


ジャ「ああ」


陽子「まじか!それは楽しみだな!また三人で話そうぜ!」


ジャ「それ良いな!」


七瀬「……丸い?



話が脱線しまくっていることになんら気付いていない四人。
そんな中、春子は腕を組み、明らかにイライラしていた。
今にも、怒鳴り散らしそうな雰囲気を漂わせている。



春子「ちょっと、幸村精市に話があるから、中に入りたいんだけど!



よく通る、アルトの声で彼女ははっきりそう言った。
みんな、彼女に注目し、彼女の顔を見た途端に一斉におしゃべりを止めた。



ジャ「え、もしかして幸村の言ってたマネージャーってお前らか?」


春子「えぇ。そのマネージャーのことで、ちょっと幸村精市と話があるの」






 






 
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