a | ナノ
※ほんとすみません※
おピンク苦手な方はリターンプリーズ。
一応文字色薄めにしときました!
\だから何/
こぷ、粘着質の液体が体に纏わり付く感触は不快以外の何物でもない。不快。そう、不快。生クリーム、ヨーグルト、カルピス、美しき純白。何それ美味しいの?
「やっとだね」
兄にまみれたわたしはじとりと兄を睨む。わたしにまみれた兄は特に不快そうでなくからからと笑いコーラを飲み込んだ。黒いコーラはこの空間に不釣り合いだ。況してや明日にも不釣り合い。兄の言うやっと、は明日の事。六月。つまりまあ、結婚式、な訳ですが。
「逃げたい」
素直に思ったことを言うと何を今さらと兄が笑みを浮かべながら寄ってくる。鼻が捉えたにおいは兄のものでありわたしのものである。気恥ずかしくなり顔を背けるとぐりと頭を掴まれて言葉を発する穴を繋がれる。音を漏らし息をする。顎を伝ったのはさらさらした黒い液体。コーラだ、というのに気付いたのは伝った液体が染み込んだ真っ白なシーツがうっかり視界に入ったからだった。
ぱたぱた、顎から滴る雫は緩やかに数を減らし、乾いていく。不意にあの頃を思い出す。真っ黒な染みを浮かべるシーツ。何もシーツを汚すのはコーラだけじゃない。
「お前は俺のものだよ」
やはりわたしは逃げようとする。足を滑らしてベッドから落ちそうになった右足を兄が捉え高く掲げる。また始まる兄との夜。これから何度こんな夜を過ごすのだろう。ねえ、話しかけようとすると唇に人差し指を宛がわれ黙る。兄に逆らうにはわたしの語彙は少なすぎた。
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アンケのコメントにありました微えろです//書いているわたしにも状況が掴めません!てか微?これ微?
……すみま……せん…………orz