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 けたけた笑いながらゆうらゆら体を揺らして我が最愛のイモウト神楽が、辺り一面を血塗れにしていた。

 「随分派手にやっちゃったねえ」
 「えへ、へ」

 焦点が定まっていない無垢な瞳がこちらに向けられ、操り人形みたいに足もこちらに向けて神楽が寄ってきた。

 (阿伏兎のゆってたの、これか)

 想像を軽く凌駕する妹の醜態に悲しくなる。俺が暴れるときだってそんな面しない、そんな顔で見送られる奴の気持ちになってみなよ神楽、俺は真っ平御免さ!

 「あーぶと、っと」

 癖のように名前を呼んで気付くそういやさっき倒れてるの見たところだった。多分死んでた。この調子だと他にも死んだ奴らいるんだろうな情けない。

 (……阿伏兎のときは、どうやって元に戻ったんだろう)

 妹の足が止まる。低く腰を落とす。まるで兎みたいだ、間もなく飛び込んで来るのだろう。

 「かぐら」

 俺は優しく声を出したのに首を傾げて思った通り妹が飛び掛かってきた。どうやら世界の終わりを妹と眺めるのかもしれない。それも悪くない、と思う。

 「でもさ、俺を殺るんだったらせめて最高の笑顔で頼むよ」

 勿論タダでやられるつもりはないが勝てるような気がしない、きっとヒトの心の残る俺じゃあ壊れた妹にでも躊躇してしまうのだろう。妹の足が飛んできて俺はそれを受け止めた。さてどうすれば満足のいく結果になるのだろう、

 「ははっ」

 しかし困った俺じゃあ救ってあげられる方法を知らない。




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 兄妹の行く末が気になって仕方ないです



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