a | ナノ 微? 自分の肩に頭を預けて、がらんどうの瞳で窓の外を見つめている。開けた障子の外の街の明かりだけが部屋を照らしていた。 ぴくりと頭が動く。そうして、兄ちゃんと呟いた。 「…どうしてこうなっちゃったアルか」 素肌に纏ったブランケットが生ぬるい。むわ、と熱気の籠るこの部屋の窓を開けようと動くのはなんだか億劫だった。 「…どうしてだろうね」 抑揚なく答える。自分もわからない。何がどうしてこうなったのかわからなかった。 「……兄妹なのにね」 「#オリジナル」のBL小説を読むBL小説 BLove - ナノ -