恋愛ごっこを続けている。背中の傷に触れる男の手があまりに優しい。やめてと拒否するように男の手を払う。耳元で短い謝罪を聞いた。気にしないでと首を振る。真意は知られなくていい。
温もりが欲しい。そのために隙間を埋めている。男の腕の中で、幼い日の夢を見る。今はまやかしの温もりで十分だ。
『身勝手な論理』
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