黒髪に触れることはできる。しかし、私のものにはならない。私の髪も目も全てが君のものだと言っても、君は頑なに拒絶するだろう。一方通行の思いを愛と呼ぶには憚られる。恋と呼べるほど可愛いものでもない。
「枝毛あるから、切ろうか?」
細い毛のように、この思いも容易く切れたらば。
『愛に近い執着』
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