蛸の脚の生えた林檎が落ちている。林檎と蛸が食べられると思い女はそれに手を伸ばした。通りすがりの男は、女が得体の知れないものに素手で触れようとしていることに気付いた。男が女の手を止めようとしたとき、女は横取りだと怒りを顕わにした。二人の手に同時に持ち上げられた林檎は優しく微笑んだ。
『恋、拾いました』
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