綴+臣
大学の食堂にて
(綴一の綴くんと臣太の臣くん)




「あ、伏見さんどもっす。隣いっすか?」
「綴。もちろん。あ、やっぱり綴もBランチにしたのか?一緒だな」
「っす、肉の量が一番多いっすからね。…なんか伏見さん、さっきからずいぶん嬉しそうですね」
「ん?…あー…あはは、わかるか?」
「はい、顔がにやけてるんで」
「いや、今、太一とLIMEしててな」
「はあ」
「太一が、自撮りの画像送ってくれて」
「はあ」
「かわいくて」
「………はあ………」
「あんまり学校での姿って見れないだろ。なんか嬉しくてさ」
「……それは…よござんしたね…」
「綴は?一成と写真送り合ったり、よくしてるんじゃないか?」
「いやいやいや、しないっすよ。全然」
「へえ、一成が写真送ってくれそうだけどなぁ」
「はあ、あの人は俺に個人的にLIME送る暇があったらインステ更新してんじゃないですかね。知らないっすけど」
「そういうもんか?てっきり二人はいつも連絡取り合ってるのかと」
「はは、俺も連絡不精ですし。あっちも特に用事なきゃ連絡よこさないんで。トーク画面、一週間前からなんもないですよ」
「そうか、なんか寂しいなあ。今送ってやったらどうだ?「今日の昼飯」って、Bランチの写真と一緒に」
「いやいやいや、あはは。送ったところで既読つかないでしょ。通知いっても無視すると思いますよあの人」
「そんなことないだろ、きっと喜ぶと思うよ」
「…えぇ…?そうっすかね…用事ないのに送っても、うざったいと思いますけど俺は…」
「いいからいいから」
「…はあ、まあ………。はい、今送りました」
「どうだ?」
「うわすぐ既読ついた」
「ほらやっぱり」
「メッチャ立て続けに返信きた」
「うん。なんて?」
「「なに」「どしたの」「びっくりした」「つづるん?」「なんかあった?」「ランチおいしそうだね」………」
「…「つづるんからLIMEうれしい」」
「ちょっと、伏見さん勝手に見ないでくださいよ」
「あはは、嬉しそうな顔してるよ綴」
「………」
「よかったな」
「………はぁ………」


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綴一の、距離が空いたり縮まったりにムラがある、
追いかけっこみたいな恋の仕方が好き




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