| 臣太／おやすみ なんて言うのが一番効果的かなぁ |
「太一」 「うん」 「たーいち」 「うん、もうちょっとしたら寝る」 「明日の朝練も出るんだろ？そろそろ寝ないと」 「うん、もうちょっと」 「明日の朝練終わってから読めばいいんじゃないか？」 「んー…今思ったこと今書きこんどかないと、俺っち忘れちゃうかもしんないから」 「…うーん…」 「ごめんね、ライト眩しい？俺っち廊下出とこっか」 「……いや…そうじゃなくて、うーん…」 「ごめん臣クン、ここだけ。このシーンだけ今洗い直しとく。これ終わったら寝るッス」 「…なあ太一、頑張りすぎじゃないか？」 「ん？うん。……ごめん、なんて？」 「……」 「待ってね、これ終わったらちゃんと聞くね」 「………明日の朝飯はホットドッグにしようかなあ」 「え！」 「太一が今すぐライト消して目を瞑ったら、チーズ増し増しアボカドとトマトも追加できるかもしれないなあ」 「ほんと！？パン続きだから明日はごはんにするかってさっき言ってたよね！？臣クンほんとッスか！？」 「どうするかなぁ、すごく迷ってる」 「ホットドッグに清き一票を入れるッス！！」 「うーん、太一が今すぐライトを消したらなあ…ホットドッグも良いかもしれないけどなあ」 「えー！臣クンのホットドッグメッチャ食べたい！」 「よし、じゃあ太一が今やることは？」 「……寝る」 「うん、そうしよう」 「ちぇ〜、臣クンの意地悪…」 「はは。よしよしえらいぞ、太一」 「…おやすみなさい」 「ああ、おやすみ」 「ねえねえ臣クン」 「うん？」 「ベーコンも入れて欲しいッス、あのカリカリに焼いたやつ」 「いいよ、特別な」 「ひひ、やった。臣クン優しい」 「はは、効果覿面で良かった」 「ん？なに？」 「なんでも。おやすみ太一」 「うん、おやすみ臣クン」 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 食べ物で釣る作戦に出た臣クンであった |