あとがき
まさかあとがきの為だけにページを作るとは!笑



今回、6万字以上の長編になってしまって(後から確認してみたら68000字ちょいありました)自分でも「お、おお…」となりました。いつも一つのお話を書く時は8000〜20000字くらいなので、それを考えると我ながら、よく完成まで持っていけたなって思いました。去年の11月くらいから書き始めていたので、3ヶ月半くらいの期間を要しました。季節が一つ巡る長さ!笑

とにかく最初のデューイさん視点のパートが全然進まなくて、とっっってもしんどかったです。私はどうやらお話を書く時に、伏線を回収する作業は好きだけど撒く作業が凄く苦手みたいです。書く前に考えちゃって、尻込みしてしまうというか(;_;)
当初は物語全てデューイさん視点の一人称で書き上げるつもりでいたのですが、臣くん視点書いてる時も思うんだけど私の語彙が本当になくって言い回しのパターンが底を尽きてしまうから、どうにもお手上げでベンジャミンくん視点も交互に挟むことにしました。功を奏して、それからは割と良いペースで書き進められました。急な方向転換も時には大事だ!(でももしもデューイさん視点で全編通して書けていたら、題名を「さよならベンジャミン」に出来たのにな…と思って、ちょっと悔しいです。これは良いタイトルだなと思ってたのに…くぅ…)

秋組の公演部分のメインスト(「ハイタッチ」の回)と観劇を何十回も読んで&観て辻褄合わせましたが、それにしても「え!?」と驚いたことが沢山あったので、ここで愚痴らせてください笑

まず、デューイさんは何でお巡りさんじゃなくて検事さんなのか!!お巡りさんでいてよ!!検事さんがどんな職業なのかよく分からなくて何回ググったことか!!検事さんっぽいこと作中で特にしてないじゃない!!お巡りさんでいいじゃない!!お巡りさんでいてよ!!笑
そしてベンジャミンくん、入院してなーーーーーーい!!ルチアーノさんに「また家に遊びにきてくれると嬉しいな」って言ってて、私それをちゃんと読み返すまで、ランスキーくんとルチアーノさんはベンジャミンくんが入院してる病室に見舞いに行ってたんだとずっと思っていました。途中まで入院してるていで書いていました。ビックリ!!(これは単に私が勘違いの思い込みしていただけだけど…笑)
それからこれは行き場のない憤りなのですが、公演内容の細部の説明のないことないこと!!どうしてデューイさんがランスキーくんに突然「確か病気の弟さんがいるんだったか?」って揺さぶりかけてきたのか全然分かりませんでした…。ただの小間使いでしかないって、素直に言うこと聞いてるのに、何故わざわざ…デューイさん…と、思っていました。隙間を補完して繋ぎ合わせるのは二次創作の醍醐味だけど、それにしたって分からないところが多すぎて「うえ〜ん」ってなりました。
ランスキーくんがルチアーノさんにスパイ行為をなすりつけてる(これも私にはそう解釈できただけけで作中で明記されてる訳じゃないです)ところも、何でそうしたかの前後の文脈が謎で、本当に頭を抱えました…はぁ〜…脳内補完の容量が完全に限界突破でした。大変だった…(ヨボヨボ)

ちょっとおかしいのでは?と、分かっていて敢えてそのままにしてある設定等がありまして…。
まずデューイさんの年齢なのですが>_<多分20歳で検事さんの職に就くのはちょっと無理がある…と思います。でも、このデュイベンにはどうしても臣太の遺伝子を強めに入れたくて、20歳のデューイを書きたかったので強行突破しました。
それからベンジャミンくんの症状についても、ボロが出ないように極限まで曖昧にしています。何一つ具体的な病状が見えてこないな!!笑 これも作中で「大きな手術をする」「成功したら元気な体になれる」くらいしか説明がないから、無い知識と想像を広げるしかなくて、あのような形になりました。
あと通貨が、舞台がきっとイタリアだろうから「リラ」とかじゃろ〜と思って途中までそれで書いていたのですが、よくよく読み返したらルチアーノさんがランスキーくんに「1ドル出すのも渋るお前が!?」って発言をしていたので「ドルやん…」となり、慌ててドル表記にしました。キャラたちの元になった実在の人物がそれぞれ生まれの国が違ったりするから、よくよく考えてみたらドルが正しいのかもしれません。浅くググっただけなので詳しくは知らないのですが…申し訳ない…。


ここからは、内容についての純粋なあとがきです!(これが書きたかったのだ!)
とにかく「未来が待ってるデュイベン」を形にしたくて仕方なかったです。その想いがこの作品を書くキッカケになりました。
デュイベンで尚且つベンジャミンくんが死なないエンドのお話を書きたくて>_<なぜならすなわち、生きていればこの後の二人を妄想し放題だからです。この後二人は、何百回だってデートできるし何千回だって夜を共に過ごせるんです。そう思うとそれだけでもう、なんか、血湧き肉躍ると言うか、デュイベンに無限の世界を感じるし想いを馳せずにはいられないです。
臣太派生カプは他にもヴォルゼロとよっこじがありますが、私は個人的に、デュイベンがダントツで臣太の遺伝子を入れやすいと感じています。そして遺伝子を入れないとやっぱりお話を書けなくて(だって私は「臣太」に萌えているから)、だからこのお話のデュイベンは臣太の生まれ変わりみたいな気持ちで書いています。
ちなみにヴォルゼロは大好きですが、あの世界の描写がどうしても出来そうになくて(ファンタジーの世界を上手に説明する技量が欠片もないんです。スゴイ不得意分野で…)全然形になりません。満開寮にやってきたヴォルゼロ、とかいう設定なら書けるかなぁ…うーん…ゼロちゃんが難しいんだよなぁ…なんかうまくかつ魅力的に書ける自信があんまりない…。
よっこじは、まだ全然掘り下げて考えたことがないのでこれからジワジワと深めていきたいなと思っています。悪い人が何故悪くなったのかをいつも考えてしまうので、横田さんのバックグラウンドもデューイさん以上に妄想して捏造しちゃいそうだな…。

お気に入りのシーンは、デューイさんがベンジャミンくんのお家に行って「汚いな」って言ってから一緒にお片づけするまでのところです^^デューイさんと臣くんを一番上手く混ぜ合わせられたシーンじゃないかなと自分では思っています。あと中庭で「タバコ吸ってるとこ見てて」って言って、喫煙所のガラスを隔てて見つめ合うところも割と気に入っています。ベンジャミンくんを可愛く、でも欲に直結してる感じに書けたなと思っています^^
書き始めた頃から、ラストの「こんなことならあの本を借りておけば良かった」というオチは浮かんでいて、もう、それが書きたいが為にずーーーっと書き進めていたんですが、いざ書いてみたら思ったように舵取りできなくて、ちょっと不発に終わった感じがしています。もっとこう、デューイさんが顔を真っ赤にして「きみを上手にデートに誘う方法がわからないんだ」って狼狽えるみたいな感じにしたかったんだけどな…>_<
あとは入れたかった細かいシーンがチラホラあって〜!デューイさんとベンジャミンくんの二人がルイス先生のことを一緒にからかってルイス先生が「ふは」って言葉の最初につけたのを聞いて、ベンジャミンくんがデューイさんに「あれ、先生が嘘つく時の癖なんだ」って耳打ちするシーンとか、ベンジャミンくんが火をつけないでタバコを咥えて「どう?こんな感じ?」って吸うフリをしてみせるんだけどデューイさんに「あはは、おままごとだ」って笑われるシーンとか、中庭じゃなくて屋上に行って、干してあるシーツに隠れてキスをするとか、他にもいっぱい!!!いっぱいあるんですよ!!!!(;o;)でもどこに入れたらいいか分からないままお話が進んでしまって、結局お釈迦になってしまいました…。どうしても書きたい書けなかったシーンがあるので、それはあとで「会話劇」であげます( ˘_˘ )もったいない精神…。

いわゆる「小説」っぽいものを書いてみようという試みがあって、伏線とかラストに使うアイテムとかもったいぶった話の進め方とか試行錯誤しながらチャレンジしてみたのですが、背伸びした感が尋常ではないです笑 もう、当分こういう手法でお話は書かなくていいや…メチャクチャ頭使いましたし「私が今回収しようとしてる伏線どれだっけ?」って何度もわからなくなりました。紛うことなき「しんどい」でした。笑
読んでくれた方に背伸び感がもしもバレていたら…と思うと恥ずかしいですね。あんまりバレてませんように。

なんか、細々と萌えたのは、「俺」「僕」と「きみ」「あなた」の相対性です。デューイさんが独白の中で「きみ」って呼ぶのが特に書いてて好きでした。「涙は次から次へときみの肩を濡らした」が、我ながら気に入ってる一文です^^

そんなこんなであとがきも「What…?」ってくらい長くなってしまいました。ここまで読んでくださった方いらっしゃいましたら、本当に有難うございます。


(ちなみに、あとがきだけで4000字ほどありました。長いわ!!笑)


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