今日の夕飯は何にしよう
リビングで掃除機をかけながらメニューを考える
ビーフシチューの気分かなぁ
そして結局自分が食べたい物に決まる
今度折原さんに好きな食べ物聞いておこう……
掃除機の次はテレビ台やデスクを拭いていく
この家広いから掃除大変だなー
折原さん今までどうしてたんだろ
初めて来たときは掃除が行き届いているように見えた
折原さんが掃除機をかけている姿を思い浮かべて ぷっ と吹き出す

「ないない」

絶対ないわー



さて、そろそろゴミも溜まってきたからまとめておこうかな
家中のゴミ箱からゴミを回収して新しい袋に替える
リビングやキッチン、洗面所に私の部屋とそして折原さんの部屋
入る瞬間はやっぱりちょっと緊張する
同じ家に住んでるとはいえ男の人の部屋だし
扉を開けると折原さんのにおいに包まれる
シャツを借りたときと同じ、なんだか落ち着くにおい
彼は今いないのに安心させてくれるなんて、すごい人だなぁ
それとも私って実はにおいフェチだったのかな？
前 / 次