青い空、人混みの中、隣には折原さん
折原さんと繋がれた私の手

「あの、なんで手…」

これじゃあ、まるで街中を歩くただのカップルです

「んー?はぐれないように」

語尾にハートマークが付きそうなくらい甘く言われた



とにかくまずは服だ、と思い俺はすぐ店に入った
名前に似合いそうなものを数着選ぶと、試着室に名前とともに押し込んだ

「いいんじゃない?」

試着を終えた彼女に告げるが、なぜか勢いよく首を横に振られた

「私にこんなかわいい服、似合わないです」

なんて不満そうに言うが

「似合ってるよ」

耳元で囁けば、君は何も言えなくなるだろ?
そんな頬を染めて俺を睨みつけても無意味だよ


…それ逆効果だから


でも放っておいたら、俺が選んだ服を自分で買いそうだったから慌てて止めたけど
ほらまた睨みつけてくる
俺が払ったけど
ほんと名前は放っておけないよね
効果的なアプローチとは
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