雲外蒼天-本編- | ナノ


▼ カリスマ髪結い師と-03-


「はい、完成〜!」
『ありがとうタカ丸くん。』

タカ丸くんに切って結わえてもらった髪はいつもとは比べ物にならないくらい綺麗になっていた。流石、カリスマ髪結い師。これは女の子に好かれるわけだね。そこらの髪結いと格が違いすぎる。

「こちらこそありがとう。こんなに綺麗な髪を触らせてもらえて僕嬉しいよ。」
『そんなに誉められるなんて光栄だ。』

ふふと笑えばタカ丸くんも笑った。

お礼に何をしたらいいかと聞けば、手裏剣の練習を見てほしいとお願いされたのでグラウンドの方に向かう。すると鍛練をしていた滝夜叉丸と鉢合わせした。

「あ。蓮夜さん、タカ丸さん。」
『鍛練お疲れ様。どうかな?言ってたみたいに少しだけ髪を揃えて貰ったんだけど。』
「凄く綺麗です!!蓮夜さんはいつも美しいですが、今日はまた一段と美しいです!」

興奮し、美しいと答える滝夜叉丸に言われ恥ずかしくなる。嬉しすぎて真っ赤になってしまいそうだ。ああ、顔が暑い。

『タカ丸くんのお陰だな。』
「「元が綺麗で美しからです!/だよ。」」

くすりと笑えば滝夜叉丸とタカ丸くんが間髪入れずに突っ込んだ。あらら、お世辞でもありがとう。この上なく嬉しいよ。



「うーん。何故蓮夜さんはあんなにも自覚がないのだろう。」
「蓮夜くんって天然なんだねー。」
「いや、恐らくそう言うことに鈍いだけかと…(天然はタカ丸さんですよ!)」



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