5 [sid K]

銀ちゃんが手伝ってたおかげか
早くできたおいしそうな晩御飯を口にほおばっていると
新八が「そういえば」と口を開いたアル。



「お登勢さんや、キャサリンさんにも言ったんですか?
             その・・・由良さんの性別のこと・・・。」



『うん、ちょっとだけ説教されたよ・・・でも、性別は関係ないから
                     今までどおりだって・・・。』



その時を思い出すかのように由良は笑って見せるアル。



由良はよく、自然に笑うようになったネ。
そんなことを思ってると新八がまた口を開いたアル。




「えっと・・・それから、今日からどこで寝るんですか?。」




少し気まずそうにそう言った新八に由良はきょとんっとしてるアル。



『え・・・今まで通りじゃないんですか?。』



「いや、でも由良さんも女性な訳ですし・・・
             男の銀さんと同じ部屋っていうのも・・・。」



味噌汁片手に眼鏡を曇らせて口を開いた新八に、
由良はなんともいえない表情を浮かべるアル。




『ん〜なんかよくそう言うこと言うけど・・・
         俺は別にそれくらい大丈夫だと思うんだよねぇ〜。』



『同じ布団で寝るわけでもないしさぁ〜』そう言う由良は
本心みたいで、新八の質問に心なしかめんどくさそうネ。




『まず俺に変な気なんておきないでしょ・・・て言うか、
同じ部屋で寝てるだけで変な気起こすヤツはどんだけ発情してんのって話じゃん?』





わかってないアルなぁ〜由良男はみんなケダモノヨ。


でも、まぁ 銀ちゃんにそんな度胸はないアルからな





それに



「私がいるの忘れてんじゃねーヨクソが!」


「つーかほんっと思春期ってそういうことばっか考えてんのなぁ〜」



「マジキモイアルしばらく私に「もう、それはいいですよ!!」チッ。」



「なんなんだよも〜」と愚痴をこぼす新八を見て、私は内心首をかしげるアル。







なんか変アルなぁ〜




何がって?新八の態度に決まってるアル。





なんかこう・・・前よりぎこちないネ。



そういえば、初めて由良が万事屋に来て朝ごはん作ったとき・・・


「おぉ、んじゃあ毎日作ってくんない?俺朝弱いんだわ。」



て言う銀ちゃんの言葉に由良が




『プロポーズみたいですね・・・。』




って言ったとき、銀ちゃんと一緒に新八も味噌汁噴いてたアルなぁ・・・



なんか・・・あれアルな・・・







新八は由良のこと気にしてるアル・・・


銀ちゃんも今、なんでもないような顔してるけど・・・




夕飯の手伝いなんていくら遅くても今まで手伝ったことなんかなかったネ。




つまりは二人ともそういうことアルか。










なんか私って大人ネ。




そんなことを考えて、いつもより口数が少ない私を
由良は心配そうな顔で見てきたネ。



『神楽、おいしくなかった?。』



「んーん。おいしいヨ。ただ・・・精々がんばるアル由良。」



ため息混じりにそう言うと、由良は訳がわからないというような顔を浮かべたヨ。



「まぁ、何かあったら私にでも相談するヨロシ。
          酢昆布ファミリーパックで聞いてやらんこともないネ。」



『うん・・・?』



由良はまだ腑に落ちない顔してるけど、
私はそれ以上何も言わないネ



それが大人ってもんアル。

一歩引いて見てみると、わかることっていっぱいあるネ。














あれ?なんか今の私何かかっこよくね?










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