2 [sid K]

玄関先で立ち話もなんだからってことになって

いつものソファーにすわりながらまた由良って言ってる
女の顔を見てみるけど・・・


なんだか頭がこんがらがってよくわかんないネ。


横の新八は眼鏡が曇っててよく表情がわかんないけど、
ピクリとも動かないからたぶん動揺してるアル。



「まぁ、さっきも言った通りコイツは由良なんだけど・・・」


「・・・由良は女じゃないネ。」




私がそう不思議そうに言うと、目の前にいた女は自分の頭に手をかけて・・・





ズルリ




と、ヅラ・・・をとったアル。




その行動に新八は驚いたようで、今まで動かなかった肩をピクリと動かしたアル。




『えっと、コレでわかんないかな・・・?』




困ったようにそういってヅラをとった女の髪は
確かに由良と同じ長さに同じ髪色だったアル。


それに、さっきより由良の顔に似てきた気がするヨ。


それでもまだボーっとしていたからか、由良っぽい女は
ソファーから立ち上がると、洗面所へと歩いていったアル。




しばらくして、顔を見せたのは・・・










「あれ?由良アル・・・。」




紛れもない由良だったアル。






『やっとわかってくれたかな?。』



苦笑いを浮かべる由良の顔は、確かにいつもと同じで
確かに由良だってことがわかるけど


着ている服とか、いつもより胸があるせいでなんだか雰囲気が違うせいか



あたりまえだけど・・・いつもより・・・女っぽいアル。




「ほっ、本当に由良さん・・・?」




新八も、まだ驚いてはいるものの
由良と同一人物だということを認識したようで
由良を指差しながら口を開いたアル。




『うん、そう・・・俺。早瀬 由良』




「ねぇ、ねぇ、銀ちゃん。由良って女だったアルか?。」



やっと状況を理解した私がそう言うと、銀ちゃんは首を縦に振ったアル。





・・・・





「「えぇぇぇぇぇぇぇぇ!!?」」






万事屋に 私と新八の声が大きくこだましたアル






 


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bkm
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