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一番ばれたくないヤツにばれてしまった・・・




「ハハハハハハッ!!なんて格好してんでィ似合わねぇ!!」




指をさして大笑いする総悟に、俺は観念して銀さんの背中から顔を離した。




『うるさいですよ・・・・』




なんだか悔しいし、恥ずかしいしで、微妙な表情をうかべていると
土方さんも思い出したのか、吸っていたタバコを口からポロリと落とした。




「おま・・・あの時の・・・ていうか・・・女?。」




総悟とは打って変わって心底びっくりしている土方さんの顔をみて
今度は銀さんが首をかしげた。




「何?お前アイツとも知り合いだったの?。」



『まっ、まぁ・・・』



少しバツが悪そうにうなずくと 「パシャリ」
と、カメラのシャッターをきるような音が。





前をみると総悟が笑いをこらえながら携帯を片手に構えていた。




『ちょっ!!何撮ってるんですか!!』




「何って、お前の弱みにするにきまってんだろィ。」




なんてヤツだ!!



なんとか阻止しようと、総悟の携帯に手をのばそうとすると、




パシッ




と、手首を捕まえられた。



『なっ!?』



そして、動きの止まった俺の、足の先から頭まで視線を送る。




「・・・へぇ〜ほぉ〜ふぅ〜ん・・・。」




そして、なにやらまた怪しい笑みを浮かべる。



『なっ、なんですか。』



「まぁ、やっぱり俺の感は正しかったってことでさァ・・・。」




若干話のかみ合わない総悟の返事に首をかしげていると


「はいはい、んじゃあもう帰るぞー。」



と、銀さんがけだるそうに総悟の手から俺の手を離すと
そのままさっきと同じように俺の手を引いて歩いていく。






そして、少し足を止めて振り返る。






「沖田君さぁ〜大串君と反応違うよね。
         まさか・・・知っ「さぁ?どうでしょうねィ」・・・。」





二人のそのやり取りに、俺と土方さんは首をかしげる?




何の話だ?




そして、銀さんはまた歩き出した。
心なしかさっきより早足だ。




『ちょっ、銀さん?』




いきなりどうしたのかと、銀さんの顔をみると





「由良ちゃんさぁ。嘘つくと鼻がのびるってしってる?。」





と、口を開いた。


『なに言ってんですか?それはお話の中でしょ?。』



「そこはどうでもいーんだよ!まぁ、ようはまた俺に嘘はつくなよってこと。」






『あっ・・・はい。善処します。』






正直、嘘つくななんて無理な話だ、と言いそうになったが。


銀さんの目が、あの時と同じで鋭く光っていたから 
つい、素直に返事してしまった。




何?なんか怒ってる・・・?









何に怒ってんの?













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