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「ねぇ〜由良君まだ〜?。」




『まっ、まだです・・・・。』









嘘だった。






本当のところ、準備は三分前くらいにはできていた。





けど・・・



『あの、やっぱこの着物やめません?
        男が足出してても気持ち悪いだけですって・・・。』



「いいじゃな〜い、由良君足キレイそうだしぃ〜。」




ユリさんはそういうと何を思ったのか、俺の着替えている部屋の戸を開けた。




「あぁ〜もう着れてるじゃん!!」




『だぁぁぁあああ!!なっ、なにかってに開けてるんですか!!。』




「ヤダ〜かわいい!!。」




羞恥で顔を赤らめながら講義するもユリさんはまったく話を聞いていないようだ。
そしてユリさんが騒ぐもんだから、ほかの人たちも集まってくる始末。



「うっそー!!由良君!?めちゃくちゃ似合ってる!!」




「ていうか本当に男の足かコレ!?。」




『ちょっ、ちょっとやめてくださいよ!!』




たけの短い着物のせいで
大っぴらにさらされている足を撫で回すように触る人も・・・




や、やめてくれ・・・


正直恥ずかしいことこの上ない。


そして、ばれそうだから・・・




「じゃあ、次あたしが髪やるね!!。」



そういってまた女の人に手を引かれる。
俺は少し遠めにこちらを見ている悦子さんに視線を投げかけてみる。



助けてくれと言わんばかりの表情で。
すると、悦子さんは少し困った表情を浮かべてゆっくりと口を開いた。





「ねぇ、かわいくするのはいいけどもうそろそろ時間がないわよ?。」










・・・・・。







「えぇ〜じゃあマイが髪やってる間に私が化粧したげる。」



「時間短縮だね。」






そういってはしゃいでいる女性たちの声をBGMに
されるがままになった俺は涙目だったりする。











悦子さん・・・・助けてくれると少しでも期待した俺って馬鹿ですか・・・?。


 


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bkm
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