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「イテテ あーひどい目にあった。」



俺 銀さん 神楽 新八君 長谷川さんの五人は 朝
目が覚めてから屋上に来ていた。




「なんで俺達まで入院のばさなきゃならねーんだよ。」




頭や左目に包帯を巻いた銀さんがそうつぶやく。




「やっぱり人の色恋に首突っこむとロクな事ないネ。」



そして右頬に怪我をして絆創膏を貼っている神楽。




『本当ですよ・・・』




これまた右頬に怪我をしてシップを貼っている俺と





「まァまァ いいんじゃないですかたまにはこんなのも。」





右頬と鼻 右腕には包帯を巻いた新八君に
頭と左腕に包帯 右頬にシップを貼った長谷川さん




みんなそれぞれボロボロになっていた。




まぁ 怪我の大きさが何やら異なっている気もするが
とにかくみんなボロボロになっていた。




「桂さんも見事入院だって なんか看護婦にボコボコにされてましたもんね。」




新八君のその話を聞いて
あの時の事をふと思い浮かべる




本当に何か桂さんは可哀想だと思うよ・・・・




『まァ、結果オーライってやつですね。』






「あとは内野さん次第ですよ・・・僕らにできることはもう何もないです。」






「それなんだがな・・・内野さん 告白したらしーよ。」




長谷川さんの口から出たセリフに 俺達は目を見開く。





「患者達が大騒ぎしてらァ 僕らのウッチーに彼氏ができちゃったって。」







「「『「い゛い゛い゛い゛い゛い゛マジでェェ」』」」








「一度諦めたところに舞いこんだチャンスに
              いてもたってもいられなくなったんだ。」





「マジかよ あのヅラがね〜」





銀さんは本当に驚いたようにつぶやく。





「あー見ろホレホレ 噂をすれば。」





そう言う長谷川さんの指さす先には
内野さんと木の影で上からは見えないけど おそらく桂さんが
                     楽しそうに歩いている。







「まァ〜楽しそうにしちゃって いや〜若いってのはい・・・・・・・・」











銀さんはそこで口を閉ざした


それもそのはず その視線の先には


楽しそうに歩く 内野さんと桂さんではなく













内野さんとエリザベスがいたからだ。











『・・・・・なんですか アレ』




思わず俺は呟きをもらした。








「まっすぐな目をした違う世界を生きる彼氏アルヨ。」









「・・・あーなるほど そーゆーこと・・・・。」





神楽の言葉に 銀さんは納得がいったと言う顔をした。

















そして




























「ハイせーの」












ドサッ








みんなんでベタにずっこけた。







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