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『みんなが思ってる様なもんじゃないですよ。それに、貰ったのは男です。』


そう言うと坂田さんは少しつまらなさそうな顔をして、俺の肩から手を離した。



「なんだよ男かよ、って何で男からプレゼント?。」



『えーっと・・・怪我のお詫びだそうです。』




「由良ソイツに怪我させられたアルか?・・・ん なんか彫ってあるアル。」



神楽はそう言って俺の腕を取ると、マジマジと腕輪を見つめた。



「エス・・・イー・・・何アルかこれ?。」



神楽は少し眉をよせると首をかしげた。



「あぁ?ちょっと貸してみろ。」



坂田さんがそう言うと、神楽は俺の腕をグイッと坂田さんの前に突き出した。




「えーっと?・・・s・・・“servant”って描いてあんな。」




それを見た坂田さんと新八君は口元を引きつらせて俺に視線を向けた。


ハハハッ・・・苦笑いしかできないよ



「ねぇ、銀ちゃん。その“さーぶぁんと”って何アルか?。」




「あぁー・・・その、召使とか下僕・・・みたいな?・・・。」




坂田さんが少し口元を引きつらせたままそう言うと
神楽ちゃんは眉間にシワをよせて俺を見た。




「・・・由良。そんな趣味あったアルか・・・。」




「それにコレ、外れないようになってますよ・・・。」




三人は俺に軽蔑の眼差しをおくる。



あぁ なんか俺泣きそ・・・



『いや、俺だって好きでこんなんつけてませんよ。』



そういうと、坂田さんは俺の手を離した。




「ま、冗談はココまでにしといて・・・。」




冗談だったのか・・・




「それ、贈った奴は完璧にSだな。それも超ド級ってか?。」



まったくもってそのとおり。



「ほんとネ まるでどっかのサド王子アル〜。」




サド王子?



「あぁ、あの人なら笑顔でやりそうですよね。」



「「「アハハハハッ!。」」」




3人は声を上げて笑う。


誰?サド王子って・・・



「おい、由良。ソイツの名前とか聞かなかったのかよ?。」



坂田さんの言葉に俺は巡らせていた考えを振り払った。













『えっと、確か 真撰組の 沖田 総悟とかって・・・。』














すると、三人は笑うことをピタリとやめた。




「・・・えっ?ごめん銀さん聞き取れなかった由良君もっかい。」









『だから、沖田 総悟って・・・。』















「「「ハァァァァァァ!?」」」






三人は目を見開いて俺を凝視する。


何ですかほんとに・・・




  


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bkm
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