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テーブルの上に新八君と作った朝ご飯を人数分並べていると
そのにおいをかぎつけてか、坂田さんと神楽がのそりと起きてきた。



「なにぱっつぁん、朝飯作ってくれたわけ?たまには気がきくじゃねぇ〜か。」



「たまにははよけいですよ!それに、僕は手伝っただけで
                   作ったのは由良さんですよ!。」



新八君がそう言うと神楽は目を輝かせた。



「マジでか!由良料理できたアルか!?。」



新八君と同じような事を聞かれてうなずく。


いや、料理くらい普通出来るんじゃないの?
まぁ いいけどさ・・・。



「おぉ、んじゃあ毎日作ってくんない?俺朝弱いんだわ。」



坂田さんもそう言って嬉しそうに席についた。



いや、別にいいですけども・・・






なんか







なんか








『プロポーズみたいですね・・・。』









ブーッ










思ったことを何気なくつぶやくと、坂田さんと新八君は
口に含んでいた味噌汁を物凄い勢いで吐き出した。




うわっ、何?汚いなぁ・・・・




「ゴホッ、ゴホッ、っなに言ってんだよ!。」



「そっ、そうですよ由良さん!!。」



「銀ちゃんそんな趣味あったアルか・・・しばらく私に近づかないで。」




「ちげぇ!!。」



神楽ちゃんに軽蔑の眼差しを受けた坂田さんは必死に否定した。



『・・・冗談じゃないですか・・・。』



真顔でそう言うと坂田さんは何とも言えない顔をして俺を見ていた。





ご飯を食べ終えてふと時計を見ると長い針は10の数字にさしかかっていた。


そろそろ行こうかな・・・


そう思いソファーから立ち上がると



「由良さんもう行くんですか?」




『うん、いくら下の階でも初日だからね、早めに行っとく。』



「がんばって来るアルヨ!あの化け猫に何か言われたら私に言うヨロシ!
                      血祭りにしてあげるヨ!。」

 

化け猫?・・・あぁキャサリンさんか、俺も最初そう思ったもんなぁ・・・



「まっ、俺の分までしっかり働いてくれや。」




それは給料渡せのさいそくですか?




『いってきます。』



苦笑いしながらもそう言って玄関を出た。



いってきます・・・か。




なんだかくすぐったいな


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bkm
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