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と、言う事で 



その白髪天パの坂田さんを説得するためにお登勢さんと新八君と俺は
店から出て二階へと続く階段を登っている。


ちなみにキャサリンさんは留守番。




「おい、クソ天パ!ちょいと出てきな!。」




階段を登りきって扉の前に立つやいなやお登勢さんはそう言って大声を出した。









「・・・・・。」









しかしいくら待っても返事がない。
外出でもしてるのか?



「あぁ・・・コレまた家賃回収だと思ってますね。」



新八君が呆れたようにつぶやく。



そう言えば家賃滞納してるって言ってたな・・・


つまりは居留守なわけで。



「おい、クサレ天パ!早く出てこいって言ってんだよ!!。」



またお登勢さんがさっきより少し大きめの声で怒鳴ると


しばらくして早い足音がドタドタと聞こえて来た。



そして、







スパァンッ




勢い良く扉が開いたかと思うと、





「家賃ならねぇって言ってんだろうがクソババアァァ!!」




物凄い勢いでそんな怒鳴り声が聞こえて来た。



「今日は家賃の事じゃねぇーよクサレ天パァァ!!。」



「あん?そんなの信じられるわけねぇーだろがぁ!!。」



「銀さん、今日は本当に家賃の事じゃないですよ・・・。」



「おぉ、新八ぃ。居たのか 
      遅かったじゃあねぇーかちゃんと昼飯買ってきたかぁ。」



テンポの速い会話に耳を貸しながらボーっとしていると
おそらく坂田さんであろう男と目があった



キレイな銀色の髪をしている


そして天パらしい、ふわふわの髪

なんか・・・動物みたい。



そんな事を考えていると坂田さんが口を開いた。



「おい、そこに居る奴ぁ誰だババア。」



ここに居る俺を不思議に思ったらしい

お登勢さんに質問を投げかける。



「今日からここに住んでもらうことになった子だよ。」



『早瀬由良と言います。』



お登勢さんに紹介され名前を名乗る




「あぁそぉ、ババァんとこね。そりゃあ大変だろうなぁ まぁがんばれや。」



そう言って坂田さんは俺の肩をポンポンと叩くと同情の眼差しを投げかけた。



「何言ってんだい。この子が住むのはココ、アンタの所だよ。」





「へぇ〜そうなん・・・・だ?」





あまりまともに話を聴いて無かったのであろう
坂田さんは話の途中で理解したのか固まってお登勢さんを見つめた。


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bkm
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