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結局のところ、あのテスト返却の日、加藤に乳をもまれた以降。




私がすこぶる警戒してたせいか、
はたまた、事情を知る夢前が目を光らせていたせいか



皆本と佐武が私の乳をもむことはなかった。




それは大いに良かったことだ。



良かったことなのである。



しかし、



問題は昨日の夜のことであり、
なんか知らん間に合コンがセッティングされることになっていることである。





こんなんでいいのか私・・・



しかもA子のやつ、こういう時の行動力はおそろしく


なんかもう今週の金曜にその合コンが開催されるらしい。




たしかに、まぁ、彼氏を作ってしまえばもう


アイツらに



『わたしもう彼氏いるんでそういうのはちょっと』




という事ができるのだ。




だがしかし、そんなほいほい合コンで作る彼氏なんて


対外ろくでもないよ。


しかも、A子の集めるメンバーだろ。


確実に頭の軽いチャラ男だって。



無理だなこれ。

やっぱA子に相談した私が悪かったんだ。




どーしよ。






「慎センセ。さっきから何うなってんの

             授業進めなくていいんっすかー」




『あ』



いつのまにやら、教室の後ろのほうでぺちゃくちゃしゃべり倒している奴ら


そして、本来なら黒木の席であるそこに座り

話しかけてきたのは摂津。




『やべっ、うわ、あと20分じゃん。もう今日はいっか・・・』




「・・・ほんっとあんたそれでも教師かよ・・・」




あきれたようにそうつぶやく攝津。


しかし私的に黒木と二郭くらいにしか申し訳ないという感情がわかなかった。




『てかさ。聞いていい?』




「なに?」




『合コンで知り合って付き合ったカップルとか正味長続きする?』






「はぁ?合コン?・・・そりゃあ場合にもよるだろうけど・・・  


              まぁ大抵は長続きしねぇんじゃんぇえの?」





だよなぁーそりゃそうだ。




思わず頬杖をついてため息をもらすと

摂津は怪訝そうに眉を寄せる。





「なに、アンタ合コンでもいくわけ?」




その、摂津のけして大きくないはずのつぶやきに


耳をかたむけた厄介なやつ3名。





「え〜なになにどういうこと〜」




「せんせーってさー馬鹿なのー?」



「それって公務員としてどうなわけ?」




山村、夢前、笹山






めんどくせー。









「ていうか〜兵太夫は公務員云々より、
慎ちゃんに男つくってほしくないだけだよねぇ〜」




「・・・だから何?悪い?」



「うわ、もう兵太夫開きなおってんじゃん・・・。」



「兵ちゃんも成長したねぇー」






『はいはい。この話はこれでおしまいです。私別に合コン行かないんで。』




パンパンと手をたたいて話の流れを強制終了させる。





これ以上厄介なことになってたまるものか。

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