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『よし、』





「ちょ、たんま!!慎ちゃん落ち着いて!!体罰禁止!」





控え室から出てすぐ、近くにいた加藤の腕をガッとつかむと



どういうわけか若干顔を青くした加藤がわめきだす。







『はぁ?何勘違いしてんのか知らんけど、早くいくぞ。』





「は、?い、行くってどこに?」






『んーやっぱ今はストレス発散したいし、絶叫系かねぇ。』




「へっ?は?」





『ほら、アレとかいんじゃね?
         なんか一回転とかするジェットコースター』




「いや、俺ちょっと状況がのみこめねぇんだけど。」



ぐだぐだといっている佐武の腕も掴み、




無理やり引っ張って歩き出す。




『だーから、今日はストレス発散のため、とことん遊ぶんだって』





「え゛ぇっ!俺らも?!」




『ったりめーだろ。』












「いや、まぁいいけどさ・・・・」



私にグイグイと引っ張られながら歩く後ろの二人は

なぜか歯切れの悪い返事を返す。





『何?』






「いや、なんつーか、殴られると思ったから・・・」


「俺も・・・」







そんなことをつぶやいた二人に



私は足を止め、掴んでいた二人の腕を離すと後ろに振り返る。





『ったく、いくらなんでも
      餓鬼に手をあげるほど私も落ちぶれとらんよ。』





ましてや、教え子だしね。





『ま、そのかわり、とことん付き合ってもらうし。』




ニッコリと笑みを浮べた私に、佐武と加藤は少しだけ顔を青くした。














○ ● ○








「ちょ!!アレやばくね!?メッチャおもしろそうじゃん!!」



『待て待て、アッチは?アレよくない?』



「うぉ!マジだ!!どっちから行くべき!?慎ちゃん!」



『どうする?どうする?加藤決めろって!』




「え、いいの?!俺決めていいの!?」




『いいから、早くしろって!』




「よっしゃ!!じゃアッチから行こ!!」




『おう!!』












「・・・・・。」







「何やってんだよ虎若!!早く行くぞ!!」



『そうだぞ佐武!!早くせんと、置いてくからな〜』











「・・・・楽しそうっすね・・・・。」

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