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『知ってるかい?君たち。遊園地にいるくまさんの中身はねぇ
                    人間なんだよ?』








「・・・はい、」






『ましてや女性であることもあるんだよ?』






「はい・・・」






『なぁ、まじでさぁ、こっちもさぁ、がんばってんの。

      それであの仕打ちって何?まじなめてんの?』






「な、なめてはないっす、」




『まだね?小学生とかなら許すよ?しゃあないわ

          けどさ、君らいくつ?何年生?』





「じゅ、18っす。」



「高3です、」







『歳考えろよ○○○ヤローが、まじざっけんなよ、しばくぞコラ。』





「ちょ、慎ちゃん、○○○はなくね?酷くね?
             てか、放送禁止レベル・・・」




『あ゛ぁ!?』









「すんまっせん!!」













最高潮にいやな雰囲気の漂った控え室。



そこにいるのはすこぶる機嫌の悪いくまさんと、



くまさんのまえで正座をさせられている男子高校生二名。







「つか、なんでここに柏木がいんの・・・・」







私がいちばん聞きたいわ!!




なんで教師の私が!!こんな近所の遊園地で!!



汗水たらして!!かわいい着ぐるみきて働いてんの!?



久しぶりの休日を返上せてまでさぁ!!





「ちょ、虎若、なんか今地雷ふんだっぽいぞ!!
       くまなのに!無言なのに!
       めちゃくちゃ寒気がとまらないんですけど!!」




「知らねぇよ!!だいいち、お前が余計なことしたから!!」




「まてって、アレはお前も爆笑してたじゃん!!ソレはなくね?!」








『Shut up(黙れ)!!』







加藤に佐武、二人を黙らせてから私はくまの顔をとる。



小脇にかかえてから、ふーっと大きく息を吐いた。





『つか、なんでこんなイライラしてんの私。
       キャラ崩壊もいいとこだっての・・・・』





とまぁ、声にだして自分の気を落ち着かせてみるも、


眉間のシワの深さは半端ないし、



こめかみには青筋がたっている。






「つーか、慎ちゃん今仕事っしょ?
   俺たち怒ってる暇とかないんじゃ・・・」







「あぁ、柏木さん今日はもう上がっていいよ。
        慣れない仕事だったろうに、ごめんね。
                はい、これ今日の給料。」





『え、いいんですか?どうもありがとうございます。』







「・・・・・」







つーわけで、







『お前ら表出れ』






「「・・・・いえすさー・・・・」」

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