すっかり秋も終わり冬が本格的に空気を冷やし始めても、私は相変わらずガーディと一緒に日々バトルをしていた。
 
 あれからお姉さんから貰ったタマゴは、相変わらず修行中は家でママとルカリオに見守られながらお留守番している。休日にはちゃんと散歩に連れ出しているおかげか、最近ではタマゴがよく動いており孵化の予兆が見られた。なんのポケモンだろうと期待が膨らむ。まぁ、どんなポケモンが生まれても、絶対に可愛いのは間違いないだろう。

 のんびりとタマゴを見守る私よりも、どちらかというとガーディの方がこれから生まれるポケモンに興味津々らしい。その証拠に彼がいつも家でゆっくりしている時は、片時も離れずタマゴの傍で寝ていた。まるで見ぬ弟か妹を守る、お兄ちゃんのように。微笑ましくてその姿をよく盗み撮りをしていることは、まだ彼には内緒だ。

 お気に入りのコートを羽織りマフラーと手袋をしっかり装備して、ジムチャレンジでの余りとお小遣いを貯めて買ったロトム自転車に乗りワイルドエリアを駆け巡る。冬になったせいか冷たく乾燥した空気が頬と喉に突き刺さり、そろそろマスクもした方がいいかと巨人の帽子に向かいながら考えた。

 この日、私は逆鱗の湖まで足を延ばそうと自転車を漕いでいた。キバナさんが逆鱗の湖にある巨大な岩の前には珍しい石が落ちている、という情報を私に教えてくれたからだった。それを聞いて私は思った。もしかしたらガーディの進化に繋がる炎の石もあるのかもしれないと。そうとなれば彼の更なる成長の為にも、私は可能性があるのならば何としても手に入れる必要があった。お礼を言ってすぐに駆けだした私を呼ぶ声が聞こえるような気がしたが、動き出した足が止まることはなかった。すぐに家まで戻った私は無理を言ってママにお小遣いを前借りした。勢いのまま自転車屋へ向かい、水上でも走れるようにアップグレードしてもらって今に至る。

 雲が分厚くかかった灰色の空に少し不安になりながら、湖の側で一度自転車を止める。霧が覆っていて少し視界が悪いが、薄っすらと対岸が見える。好転しそうにない空模様に、引き返した方が良いのではないかと一瞬だけ頭をよぎった。しかし、振り払うように頭を振る。きっとなんとかなるだろう。息を大きく吸って、吐き出す。よし。気合を入れると、ペダルかけた足に力を加えて自転車ごと湖に飛び込んだ。

・ ・ ・

 目的地であった群集している巨大岩は、対岸に着いてしばらく走ったところにあった。ペダルを漕いでいる間にも少しずつ霧が濃くなっていくが、そんなことはもう気にしていられない。岩の近くで自転車を降り傍に止めると、その大きさに圧倒されながらも早速、根元にあるときいた石を探し始めた。

 探し始めて数分したころ、ライトを当てた場所から僅かに光が反射するのが見えた。もしかして、と手で土を掘るとつるりとした感触が指先に当たる。片手で持つには少し大きく、色は黄緑でフライゴンを思い出す。黄緑色だからリーフの石かと思えば、透明な中に薄っすらと雷のマークが見える。

「雷の石……か」

 目当ての石ではないが、来た甲斐があったと言えるだろう。落ち込んでばかりではいられないと頭を振って、正面を向く。少し前の視界がまだ良好だった時に見た岩は、たしか8つあったはずだ。全てに進化の石が落ちている訳がないとは思うが、希望はまだ捨ててはいけない。ガーディのためにも、自分の目標のためにも炎の石を見付けなくては。汗と霧で不快にべた付く首筋をタオルで拭いながら、次の岩へと歩き出した。

 それからというものの、3つ岩を見ても石は見当たらなかった。あったかと思えば進化の石ではなく、変わらずの石で私には必要のないもので肩が落ちる。しかし、貴重なものには変わらないのでリュックに詰め込む。まだ昼間だというのに辺りは薄暗く不気味で、途中からは1人では心細いのでガーディに出てきてもらい気を紛らわせる。

「私、頑張るからね」

 ボールから出てきて事情を知らないガーディに、私はそう言って自分を励ました。

 5つ目の岩ではリーフの石が見つかった。ため息をつく。6つ目は見つからず、7つ目は氷の石。どれもこれも、目的のものではない。このまま見つからずに帰ることになるのだろうか。脳裏に諦めがちらつき始める。いや、もしかすると最後の岩で見つかるかもしれない。頬を両手で軽く叩き弱気な自分に気合を入れ直すと、ラストの岩に向かうべく歩き出した。

 ――が、やはり、運は私に味方をしてくれなかった。

「……ない」

 土で汚れた指先を茫然と見ながら呟く。地面を掘るのに夢中だったせいで、もうすっかり陽が落ちてことさら寒く暗くなったことに今まで気が付かなかった。辺りを見渡して思った。このまま自転車に乗ってまた巨人の帽子に戻るのは不可能だろう。仕方がないので今日はワイルドエリアで一泊することをパパに連絡する。

 するとパパからどこに居るのかと訊かれたので、素直に場所を教えた。迎えに来ると言ってきかなかったが、アーマーガアタクシーでもこの視界の悪い霧の中だと飛んできてくれないだろう。空を飛べるポケモンも家にはいない。大人しくテントに居ることを条件に、迎えを断った。渋々ながらも納得したパパに安堵しながら思う。キバナさんにも一応報告しておいた方が良いかと。だが、余計な心配をかけるのもよくないだろうと、メール画面を開きかけた手を止めた。

 手際よくテントを張り、ポケモン除けのお香を焚く。出来ればカレーを作りたかったが、外では雨がぽつりぽつりと降り始めたので諦めた。ガーディを胸に抱いて寝袋に籠る。久しぶりのテント生活に懐かしさを感じると共に、悪天候の中で1人なのが怖くなった。もしガーディより強いポケモンが襲ってきたら。本格的に振り出した雨に交じって、もし雷が落ちてきたらと妄想ばかりが膨らみ悪いことばかり考えてしまう。そんな不安が彼に伝わってしまったのか、ガーディは慰めるように私の頬を舐めた。

「ごめんね。ありがとう」

 そうだ。私は1人じゃない。その暖かく柔らかい毛皮に手を滑らせると、幾分か心に平穏が戻ってくる。もう寝てしまおう。きっと、朝になれば天気も良くなるはずだ。そう思い、私は目を閉じる。明日はきっと、炎の石が見つかるように。そう祈りながら。

・ ・ ・

 次の日、私は酷い雨音で目を覚ました。良くなると思っていた天気は更に悪くなり、テントから外に出ることも出来なくなってしまっている。

「どうしよう」

 全く身動きが取れなくなってしまい、もはや途方に暮れるしかなくなった私はぼやいた。こんな悪天候にテントの中に居るのは初めてなガーディも不安そうに鳴いている。これからどうしようかと焦る心境の中で考えた。帰ることも探索の再開もできず、八方塞がりの状況を打開するにはどうしたら良いのかと。もちろんいい案なんて思い浮かばず頭を抱えているところに、ロトムが震えて着信があることを知らせてくれる。

「はい! リーシアです!」
「……今どこに居るんだよ」

 画面の名前を見て慌てて出れば、思っていたよりも低い声で思わず押し黙る。恐らくパパから連絡を受けたのだろう。あの情報を聞いて突っ走った私が悪いのですぐに謝った。

「その……、ごめんなさい」
「とりあえずそれは後。今どこに居るんだ?」

 少しだけ柔らかくなった声音でキバナさんは言った。少しだけほっとして場所を伝えると、電話越しから深いため息が聞こえてくる。

「おまえ……。いや、いい。すぐ行くから動くなよ」
「あ、待ってくださ」

 ブツリと切れた電話にキバナさんからの静かな怒りが伝わる。やはり昨日にちゃんと連絡すべきだったと、通話終了と表示された画面を見ながら後悔した。

 その後雨足はさほど変わらず、むしろ少し風が出てきたころにキバナさんは現れた。フライゴンに乗って一目散に来たらしく全身ずぶ濡れになって。フライゴンにお礼を言ってボールに入ってもらうと、私は急いで持っていた綺麗なタオルをキバナさんに渡す。キバナさんはキバナさんでずぶ濡れになると分かっていたので、持っていたリュックに着替えを準備していたみたいだった。

「悪い、着替えるからちょっとむこう向いててくれ」

 ぽたぽたと髪の毛や頬から水を滴らせながらキバナさんが言うので、緊張しながらも言われた通りに後ろを向く。狭いテントの、しかも自分のすぐ後ろで着替え始めたキバナさんに、なぜだか顔がどんどんと赤くなっていくのが分かった。水を吸って重くなった服のずしりとした音が背後からしてくる。時折聞こえる独り言から、キバナさんは不快そうに、そして寒そうに着替えているみたいだった。

「さて」

 着替えが終わると、キバナさんは私を呼び向かい合わせて座らせた。恐る恐る顔を見れば、怒っているというよりも呆れたという方が正しい表情をしている。あ、これは滅茶苦茶に怒られるやつだ。私はすぐに察した。そして、その予想は大当たりでしばらく私はキバナさんにこれでもかとお説教された。それはもう静かに、こんこんと。声を荒げず諭すように言うものだから、なおさら怒りが伝わって怖かった……。

 しばらく一通り言いたいことを言い終えたのか、キバナさんは一息つくと「大丈夫か?」と訊いてくる。大人しく俯いて座っている私は、自分の浅はかさに落ち込みながらも頷くと、

「そうか」

 キバナさんは安心したように呟いた。

・ ・ ・

 結局、天気予報を確認すると昼過ぎには晴れるとあったので、それまで2人で雑談することになった。近況について報告したり、ポケモンの育成についても教えて貰ったり。話のネタが尽きると今度は私の話になった。どうしてここまで考えなしに突っ走ってしまったのか、どうしてこんなに焦っているのか。その理由を見抜いていたキバナさんはガーディの顎を掻きながら静かに言った。

「オレは、確かにリーシアと戦うのは楽しみだけどさ。ゆっくりでも良いだろ?」
「でも、キバナさんと約束したし、私が頑張れば!!」
「リーシアはそれで楽しいのか? 追われてるみたいでストレスにならないって言い切れるか?」
「それは……」

 図星だった。何も言えず押し黙る私にキバナさんはふと笑う。

「オレも手伝うから、一緒に強くなろうぜ?」

 差し出された右手に気持ちが軽くなった気がして、つられて笑いながら私も右手を差し出す。強めに握られた大きな手の暖かさに、今までの漠然と感じていた不安と焦りが消えていく。その時、まるで私の気持ちに呼応しているかのように、テントの中に光が差し込んでくる。気が付けば雨音もいつの間にか聞こえなくなっており、テントから顔を出せば空は青く虹がかかっていた。

「やっと晴れたかー」

 テントから出たキバナさんが気分良さげに背伸びをする。それを真似してか、ガーディも同じく大きく背伸びした。雨上がりの土の濡れる匂いが心地よくて、私も外に出ると大きく息を吸い込んだ。

「これからどうするんだ?」
「まだ炎の石が見つかってないので、もう少し探してみようかと思います」

 リュックに入った4種類の石を見せてため息をつく私の落胆を見たキバナさんは、手伝うから元気出せと言ってくれた。その力強い言葉に気合を入れると、テントをさっさと片付けてまた岩の近くを探し始めた。

・ ・ ・

 探索を開始して数分したころ、ふといつも足元にいるガーディの姿がないことに気が付く。少し遠くにいるキバナさんにガーディを知らないかと大きな声で訊くも、返って来たのは知らないという言葉のみ。いつもならば私の傍から離れることがないのに、どうしたのだろうか。もし他のポケモンに襲われていたらと思うと気が気じゃなくなる。

 そわそわし始めた私に気を遣ってキバナさんが探そうかと申し出てくれたが、私はきっとそこまで遠くには行っていないだろうからと断り、歩き出す。1人で行くのは危ないからとキバナさんはフライゴンをボールから出してボディーガードとして付けてくれた。オレにはジュラルドンが居るからと言い残して、彼はまた石の探索に戻っていく。私はキバナさんの背中にお礼を言うと、すぐに踵を返し近くの草むらに向かった。

 草むらに入ると相変わらず多くのポケモンが飛び出してきたが、フライゴンが全て蹴散らしてくれたおかげで私には何の被害もなくガーディを探すことができた。ひと目で分かる彼の黄色い毛皮は、30分くらい探してもどこにも見つからず途方に暮れた。水が苦手な彼がわざわざ湖に行くはずはないので、この近くに居るのは確かなのにと焦りが生まれてくる。どうしようとぐるぐる頭の中で考えていると、遠くでキバナさんの慌てたような大きな声が聞こえてきた。

「どうしました!?」

 フライゴンに掴まりキバナさんの元に戻ってもらうと、そこに居たまさかのポケモンに私は開いた口が塞がらない。

「……ウインディ? 色が違う……」

 立派なたてがみと胸の毛、触り心地の良さそうな尻尾は普通のウィンディと一緒だが、決定的に普通とは違う黄色い毛皮。キバナさんに襲い掛かるというよりもじゃれつくようにのしかかる姿に、私は恐る恐る呟いた。

「もしかして、ガーディ……?」

 ジュラルドンは彼が私の手持ちであるガーディだと知っているからか、キバナさんを助けようと動く気配がない。フライゴンも同じで、むしろ嬉しそうに近寄っていた。ウインディは私の存在に気付くとキバナさんから離れて嬉しそうに駆け寄ってくる。目の前で立ち止まると、返事するような鳴いた。

 どこから石を持ってきたのか、1人で使えたのかとか疑問はいっぱいあるけど、そんな些細なことは気にならず喜びの方が勝ってウインディに抱き着く。胸のふわっふわの毛が顔に当たりお日様の香りがして、幸せを感じる。まさか今日にこんな良い事があるなんて。嬉しすぎて腕に湧き上がる力を籠めるが、ウインディは苦しそうな素振りを見せない。あんな小さかったのに、こんなに大きくなるとは! 驚きと嬉しさが募る。

「随分と、でっかくなったな……」

 キバナさんが近づきぼやく。はい! と元気よく返事をしながら顔を見ると、ウインディの唾液で顔中べたべたでげっそりとしていた。さすがに申し訳なく思い、綺麗なタオルを渡す。キバナさんは小さくお礼を言って受け取ってくれた……。

 ひとしきり進化したウインディとコミュニケーションを取ると、満足した私はそろそろ帰りましょうと提案する。空はもうすぐ夕暮れで、家に帰るなら今のうちだろう。

 キバナさんのフライゴンに湖の対岸で降ろしてもらい残りは自転車で戻ろうとした時、ウインディが私の服を軽く引っ張り地面に伏せる。湖の近くなのと雨が上がったばかりの地面はまだぬかるんでおり、泥で汚れたお腹を見て帰ったらお風呂だなと考えた。

「どうしたの?」

 起きてと言っても動かないウインディに困惑していると、キバナさんが「乗れってことなんじゃねーの?」と助言してくれる。ウインディを見ればそうだと言わんばかりに背中を仰ぐ。図鑑ではウインディは体内で燃え盛る炎を使って大地を駆け巡るポケモンだとあったはずだ。となれば、帰り道はウインディが走って帰ってくれるのだろう。まさか進化だけでなく、自分のポケモンに乗れる機会が来るなんて。ぱっと私は笑顔になりすぐさま跨ると、荷物を持って重たい身体を彼は軽々と乗せたまま起き上がり、走り出した。

 その走る姿に伝説が残るように、ウインディの駆ける速度は今までに体感したことのないものだった。少しずつ流れていく景色が速くなる。まるで自分が風になったかと錯覚するくらいに。今は私がしっかりと彼に掴まっていられるくらいの速度で走ってくれたのだろうが、きっと私が乗っていなければ今以上のスピードを出せたに違いない。ポケモンの進化という奇跡に感動すると同時に、未知の体験に心の中でワクワクが膨らんでいった。

 帰りは来たときの半分以下の時間で戻ってこられたと思う。夕日はまだ沈み切っておらず、空を茜色に染めていた。ワイルドエリアの門の前に近づくと、ウインディに頼んで一度降ろしてもらう。キバナさんにお礼と別れの挨拶をするためだった。フライゴンから降りたキバナさんに私は近づくと、迷惑と心配をかけたことと、これからは自分のペースで頑張っていくことを約束した。ママやパパとするようについ小指を出したが、すぐにハッとして引っ込める。しかし、その前にキバナさんは少し笑いながらも、すっと自分の小指を私の小指に絡めて指切りをしてくれた。まさかしてくれると思わず、嬉しくて照れ笑いしてしまう。

 その後、キバナさんと別れて家に帰ると、待ち構えていたママと心配をしすぎて泣きはらしたパパにこってりと絞られた。2人には反省していることを伝え、今後はもうこんな無茶はしないと誓う。するとママはすぐに笑って許してくれたが、パパは相変わらず泣いていて私を抱きしめてしばらく離してくれなかった……。

 パパが泣き止み落ち着くと、2人を庭に呼んでウインディをボールから出して見せる。まさか炎の石を手に入れてくるだけでなく進化までさせてくるなど思っていなかったらしい2人は、まるで自分のことのように飛び上がって喜んでくれた。ひとしきり褒めてくれた後に、座ったウインディの泥で汚れたお腹を見て苦笑する。ちゃんと洗うからと慌てて言うと、ママとパパは手伝うよと庭にあるホースを引っ張りだしながら言ってくれた。

・ ・ ・

 嬉しいことというのは2度あれば3度と続くもので、それは次の日に珍しくタマゴを抱いて散歩しているときに起こった。
 その日、私は相変わらず人気の少ない公園で、ウインディと鼻歌交じに上機嫌で歩いていた。いつもよりも3周ほど多く公園内を回り、そろそろ帰ろうかと出口に向かい歩いていると、不意に腕の中のタマゴから殻の割れる音が聞こえてくる。生まれてくるのだと反射的に分かり、近くのベンチまで走って卵を安定させる。

 徐々に増えていくヒビに期待と歓喜が入り混じる。微かな光が溢れ、消える。そこに居る緑色と赤い色が特徴の小さなポケモンを見た私は、そっと両手で抱いて挨拶をした。

「よろしくね、ドラメシヤ〜〜!!」

 ドラメシヤはきょとんとした顔で私をしばらく眺めたあと、嬉しそうに小さく鳴いた。隣でウインディは新たに誕生したポケモンに興味津々で匂いを嗅いでいる。ああ、どうしよう、嬉しすぎる。自然とにやける顔を隠しもせず考えた。ガーディが進化しウインディになり、そして貰ったタマゴから滅多に見られない貴重なポケモンであるドラメシヤが生まれてくれた。しかもドラゴンタイプで、キバナさんとお揃いだ。こんなにも立て続けに良い事があっていいのだろうか。

 ハッと我に返った私は早速写真を撮り、キバナさんにタマゴが孵ったことを報告する。じわじわと胸に広がる充足感に少し自信がわいてくる。これでウインディだけだった手持ちが2匹になった。来年のジムチャレンジは絶対に去年より先に進めるはずだ。きっと、次はキバナさんに挑戦する。そう心に誓って、私は両親にドラメシヤが生まれたことを報告しようとウインディに乗り走り出した。

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