2011年03月14日(月)02:58
名古屋市議会選挙
河村市長率いる減税日本が前回の1議席から大躍進で28議席を獲得して第1党に、自民党は前回の23議席から4議席減らして第2党に、公明党は前回14議席を今回12名立候補に絞り込んで全員当選、という結果になった。
減税日本は大勝利!と言いたいところだが先月の出直し市長選挙で河村たかし氏は圧倒的強さで66万票を獲得して当選、史上最高得票記録を塗り替えた。
しかし今回減税日本の候補者(当選落選全て)に投じられた票数の合計は26万票。
たった1ヶ月で40万票も減るという前代未聞の状態になった。
名古屋市議会議員の議席は75議席で、トップ当選でも10000票ぐらい。議席の2倍以上の候補者がでた今回は票も割れて、事実少ない人は3000票台でも当選できる状況だった。
もし河村市長の66万票が完全に生きていたら第1党だ過半数だ、どころか全議席を独占してもおかしくない、66万票とはそのぐらい大きな票であります。
たった30日足らずで40万票も減るというのはやはり異常なこと。
「地域政党」として全国的に注目されていた減税日本は、既存政党の自民党を嫌い、また政権政党の民主党に見切りをつけた人々の支持を集めるはずだったのだけど、大将の河村市長が民主党の小沢一郎氏と連携していることが知れ渡ったあたりから勢いを失った。
自民党から新進党、新進党から民主党へと河村市長も小沢氏も全く同じな経歴を持っています。
河村市長は一足早く民主党をやめたけれど、
(ここから先は河村たかし氏の地元ど真ん中の私の極めて個人的なコメント)
選挙に出るたび違う政党で主張も毎回変わるという人たちは、政党を思想的集まりではなく「当選するための手段」としか考えていないように思う。
減税日本は確かに躍進したけれど、一方日本国としてはこの大災害からの復興支援のために、一時的に増税も必要ではないか?という議論が行われている。
正直高校無償化など意味がなかったと思っている。あれ以降私立高校の9割が授業料を値上げした。そんなんありなのかと思う。
また高速道路の無料化もおかしい。あれだけのインフラを無料で使える訳がない。
さらに子供手当。
災害対策費や耐震補強費を削って流し込まれたお金のうち、かなりの金額が海外在住の外国人の子供に渡った。あれは何だったのだろう?
間接的に今回の災害の被害拡大理由の一つとして既に各地で問題提起されている。
税金はやはり公共性の高いところに使うべきだと思う。
見ず知らずの誰かのパチンコ代やカラオケ代になるようなら払いたくない。
ちゃんと働くより生活保護の方がもらえる金額が多いとか、40年間年金を払い込んだ人より1度も払っていない人の方が受給額が多いとか、本当にどうかしている。
結局財源などなく史上最高額の国債発行でまかなったはいいけれどー、それは誰が払うんだろう?
若者が車を買わない、海外にも行かない、外食もしない、服も宝石も時計も買わない、若者は消費しない、結婚しない、子供を産まない、定職につかないから税金も払わない、年金も払わない。
私はもう若者という年齢ではないし定職もあるけれど、その気持ちはよく分かる。
だって買えないんだもん!お金がないから!
今回の地震被害によって、日本は本当の意味でこれからの国づくりを考えなければならない岐路に立っている。
しばらくは、産業・経済・科学技術とも先人の遺産で何とか食えるだろう。
でもこの先はそんなに甘くないと思う。
いったい全体減税分を何で穴埋めするのか財源を明らかにしていない減税日本は、どうするのだろう?
増税しても東北を支援、という流れの中で説得力や根拠を失ってしまったような気がする。
今回の選挙で、本当に市民のことを考えてくれる議員はいったいどれぐらい当選しているのだろう。
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