ねえ、オシドリ様、と幼いカナはいつも族長を見上げていた。いつも書簡を読んでいて忙しそうな族長は、それでも常に相手をしてくれる。外では子供達の遊ぶ声が聞こえる。族長室はこういうとき、対照的にすごく静かに思えた。

「北波兄さんは、どこから来たの?」

オシドリの目がカナを見下ろす。少しだけ目の奥で思い悩むような。

「カナ。そういうことは、知りたいなら本人に聞いてみなさい」
「初めて聞いた時、すっごく怖い目されたんだもん。聞いたら二度と話さないって感じだったもん」

カナはそう言ってぶすくれる。幼いなりに相手の本気の度合いというものはなんとなく肌で感じるものだ。
オシドリはその様子を見て笑った。その手が書簡をめくる。

「じゃあ、そういうことだの。本人は聞かれたくない。つまり、どういうことだと思う」
「……知ってほしくないんでしょ」
「そうだ。わしに聞いたら北波はどう思うと思う」
「……嫌な気持ちになる」

「分かっているな」とオシドリは尚笑って、カナの頭をぽんぽんと撫でた。カナは甘んじてそれを受けて、上目遣いでオシドリを見上げて、しょうがなさそうに、「はーい」と口にした。
父とも母とも違う、全員を分け隔てなく包んでくれるようなこの族長が、カナは好きだった。三代目火影にすぐ懐いたのも、もしかしたらこのオシドリの存在があったからかもしれない。


その族長が今、目の前にいる。


突風が無から発生した。朱色の羽根のちょうど真上に、唐突に。
誰もの目に同じ色のチャクラの翼が第一に映る。神々しいまでの色と存在感は、これは人が発現できるものではない、と誰もを思わせた。

風の中から、ようやく人が現れた時、その翼がその人物が背負っているものだと気がついた。

「まさか……カナ、か……?」
「……オシドリ様?」

瞳は金色のまま、カナの目が目の前の自分の一族を映す。すぐに状況が飲み込めない。

「風羽カナ…!?なぜここに!?」
「カナちゃん!?」
「カナ、お前なんで!!」
「どうやって…!」

そして口ぐちに背後から声が聞こえ、カナはそちらも振り返る。全員が“忍”の一文字を額にした、多様な忍装束を来た者たちの姿、その中に何名か知り合いを見つけた。だが彼らに声をかけていい空気ではなさそうだし、やっぱりすぐ状況が飲めない。

「えっ……と」
「カナ、ここは戦場や!!もう始まっとる!!───前!!」

しかし、敵は待ってはくれない。
感動の挨拶より先に、カナは前方に敵意を感じた。感じ慣れた、風だ。範囲が広い。カナだけでない、背後の忍を巻き込むレベルの。
朱色の翼が輝きを増す。


「有翼式・風神々楽(かざかみかぐら)!!」


かつて風の暴走と呼ばれていたものを、制御した姿が、それだ。
敵意のあった風を完全に相殺して、飲み込む。忍たちに吹いた風はたちまち収束していった。状況を呑み込めた者たちから戸惑いの混じった歓声が上がる。
印を解いたカナの肩に、いつものように紫珀が戻った。

「ここでお前を呼ぶん…良い判断かな思たんやけど、どうや?」
「……まだ全部呑み込めてないけど……多分、そうだね」

カナの目が悲しげに歪んだ。同じように、術を発動したオシドリらも眉根を寄せている。
この穢土転生の術を、カナは知らない。だが、これが死者を蘇らせている術なのだということ、そして誰かに操られて敵として迎え撃たないといけないことは、自分の一族が死んだ末路を見たカナにとっては、明白だった。

「オシドリ様……みんな……」
「カナ…」
「カナちゃんか…」
「大きくなったな…本当に」

オシドリの後ろにいる一族のみなからも声をかけられる。生き返らせられたのは、さすがに一族全員というわけではないようだと、カナは気がついた。

「母様と父様はいなくて、せめて、良かった…」
「ああ、カナ……成長したお前の姿が見れようとは。お前の両親は、立派にお前を守ったのだな…」
「……うん。だから私は、ここまで来れたんだ」

悲しげに、だが、ふわりと笑う。
思い返す日は遠い。森で平和に暮らしていた頃。突如崩された幸せ。蛇に丸呑みされる寸前だった恐怖。その瞬間の両親の願い。生きろ、と、カナは言われた。
そして生きてきた。色々あったけれど。

カナの金色の瞳は、涙をこぼす前に、意志の籠ったものへと変化していた。

「私は、木ノ葉の里の風羽カナとして……みんなを、倒します」


ーーー第七十二話 風羽一族


暗がりの中、藍色の目が細まった。イギリの結界の中で起こることは、すぐに状況を把握することができる。唐突に現れた異質なチャクラも勿論、感じていた。
そしてそれに相対している、死んだ一族のチャクラも。

「思った通り……カナは現れたね」

そしてカブトは、穢土転生の忍の目を介して状況を見ることができる。
あの場に風羽一族が向かったのは、紫珀がその傍に居たからだ。偶然や運命などではなく、紫珀を目掛けて風羽一族を向かわせた。

「しかもなんだ…ちゃんと記憶、思い出してるじゃないか」

カブトはニヤリとほくそ笑んだ。

「まあいいや……さあ、どう対処するのかな。悲しい末路が楽しみだ」




忍連合本部。風羽一族到来の連絡を受け、近距離部隊にどこから応援を向かわせようかと相談していた本部で、その声がぴたりとやんだ。
数名の忍で保持している感知球が大きく波紋したのだ。大雑把にしか分からないが、そこに強大な力が突如として出現したのは分かる。

「なんだ…誰だ!?味方か!?」
「連絡はまだか、いのいち!」
「こちらから確認を取ります!」

綱手の声が飛び、いのいちはすぐに返した。頭に繋げた機械が、遠く離れた戦場とのやり取りを可能にしている。その間わずか五秒、またもいのいちの口が動揺で戸惑ったようだった。
だが、間違いない。

「カナが……風羽カナが現れたと……!」
「なにィ!?神人か!?」

雷影の怒号が飛んだ。カナはナルトたちと共に亀の甲羅の中に入れているはずだ。どういうことだ、と雷影の怒鳴り声があがったが、すぐにシカクが切り替えした。

「とにかく確認を急ぎましょう。いのいち、ナルトたちを監視してる者に連絡を」
「ああ、もうやってる」

長年の付き合いの賜物だ。その返答もやはりすぐに来た。

「ナルトとビー殿は問題無いようだ。確かにカナだけ姿が見えないと……だが、外に出て行った様子もなかった。だから今まで気づかなかったと」
「ええい、なんだ!?では瞬間移動でもしたというのか!?」
「……確か、あったな。神人に、そういう能力が」

頭を抱えた綱手が吐く。綱手が思い返すのは、三代目火影、ヒルゼンが残した手記だ。彼が知っている神人の能力について、詳しくとまでは言わないが、概要は書いてあった。
“神位”。強い想いに導かれ、移動をする能力。幼いカナを大蛇丸から救ったものだ。

「そう自由にできる能力でもない、とあったはずだが……記憶を取り戻して、力を得たのかもしれない。そうすると、もうカナの行動は制限できん」
「とっ捕まえでもしない限りか…!」
「だな。だが、戦場に入ってしまった以上、手遅れだろう」

綱手は思ったより自分が冷静なことに気づいていた。元々綱手はナルトたちを隠すのは反対だったからかもしれない。カナに関しては、記憶のことだけは気がかりだったが、それも思い出した今、特に心配はない。
出来ることと言えば、その戦場で守り抜くことだけだ。

「いのいち、第二部隊に伝えろ!絶対にカナを渡すなと!」

綱手が力強く言い放ち、いのいちは深く頷いた。



「カナちゃん…記憶が…!?」
「ヒナタ!!」

攻防は始まっている。ゼツの大群と、風羽一族の風遁を相手に、連合軍とカナの共闘が始まった。風は主にカナが防御を。周囲のゼツは相変わらず連合軍の忍が。
その合間を縫ってヒナタがカナの傍に寄った。他にも周囲で敵を蹴散らしている、かつての同期たちが。

「なんだか知らねえが、楽しくなってきたな!!カナ、お前、とんでもねえもん生やしてるじゃねえか!」
「ワン!」
「キバ、赤丸も…!」
「記憶喪失だった者が帰ってきた…感動のシーンだが、落ち着いて話していられる状況ではないな」
「ああ、何故ならまだ戦の真っ只中だ」
「ネジさん、シノ…!あ、あの、みんな、なんて言ったらいいか、」

戦ってる最中だが、再会が多すぎて首が回らない。遮るかのようにゼツがカナを目掛けて体当たりしてくるのを目に、両手で印を組んだ。だがその前に、「土流弾!」と泥の塊が彼らを襲う。振り返ったカナの目が、大柄な男を捕らえた。

「神人、風羽カナだな!」
「はい…!」
「オレはここの部隊長を任されている黄ツチだ!お前がなぜここに来てしまったかは知らんが、もういるならしようがない…!実際、風羽一族はお前がいなければ太刀打ちできないしな…!」

風羽の誰かが結んだ風鎌が飛んでくるのを目に、カナが相殺する。黄ツチは頼もしそうにカナを見やった。

「本部からもう指示はきている!必ずこの場はオレたちでお前を守ってみせる!!」
「…!」
「聞いたな、忍連合軍!!神人がこの場に現れた!!頼もしい仲間だ───この場を終わらすぞ!!」

黄ツチの威勢の良い号令が響き渡り、それよりも更に大きな合意の声が木霊した。「頼もしいやっちゃな」とカナの肩で紫珀が笑い、カナも笑って頷いた。

カナの中でも状況は分かりつつあった。戦争はとっくに始まっている。五大国が集結して、“忍”の額当てを共通に、各戦場に散っている。ゼツは多勢。だが、戦闘能力が高いというわけではない。しかし、オシドリを始めとした風羽一族の、穢土転生された者たちは。

その時、隙をついた連合軍の忍が、風羽の一人を吹っ飛ばした。
カナは思わず目で追ったが、すぐに驚愕する。
腹がえぐれるほどの勢いだったはずなのに、そのえぐれた腹が間も無く再生したのである。

「あれは…!?」
「穢土転生の術というそうだ」

ネジがタッとカナの傍に降り立つ。穢土転生?とカナは繰り返した。

「見ての通り、死者を黄泉から復活させる…術者の思い通りに操られる。そして……本当の意味での、不死だ」
「そんな…じゃあ、ああやって倒しても…」
「何度でも立ち上がってくる。本人の意思関係なく…」

ざわり、とカナの心が波打った。怒りが溢れてくる感覚だ。どこの誰とも知らない者に、一族が愚弄されている。一度死んだ者たちが、生き返らせられてまでまた何度でも殺され、そして、本人の自由なく殺しを強制されている。
風羽のみなは、誰もが苦々しい表情をしていた。風羽は平和を愛した一族だ。この戦争に、平和を荒らす者としての立ち位置で参加させられているなど。

「カナ!!後ろだ!!」

オシドリの声に呼ばれ、カナはハッとして振り返った。
しかし、印を組むまでもなく、カナの体を覆う風が荒ぶった。銀色の風が強く吹き、向かってきた風の刃を防御する。オシドリが放った術だった。

「オシドリ様…!」
「心配は無用だな…本当に強くなった。その翼も、シギ様のように能力を開花させた証だろう」

オシドリの穢土転生による暗い瞳が、カナの背にあるチャクラの翼を見つめる。朱雀の能力の権化だ。カナは頷く。オシドリは昔のように微笑みを溢した。

「お前の成長していく様を…近くで見れなかったことが、無念だ…」

カナは息を呑んで、俯いた。
優しげな声をかけられると昔を思い出してしまう。何も知らず子供でいて、一族の大人たちに甘やかしてもらっていたあの頃。カナはしょっちゅうオシドリの元に訪れては、駄々をこねて構ってもらっていた。
大好きだった。大切だった。それが、いつか終わってしまうなんて、あの時のカナは知らなかった。



「キミに彼らを倒せるかな」

オシドリの目を通して見ているカブトは、呟いてほくそ笑む。
カブトの中のカナは、殺しもできない、忍になりきれない甘さを残している。そんな少女が、自分の一族を敵として迎え撃っている───カナは攻撃をできないだろう。
できないと、踏んでいた。



「……私も、みんなに…母様や父様に、見ててもらいたかったよ……」

俯いて言うカナの声は、喧騒に掻き消されずにオシドリに届いた。
紫珀の気遣う視線を感じる。オシドリが苦悶を飲んでいる空気も。カナ自身も、震えていた。だが、見せたのは涙ではない。震えているのは、己の決意の重さのためだ。

「だけどね、オシドリ様。冷たいって思われるかもしれないけど、私……これでも、幸せに生きてこれたの」

常に風が舞っている。カナの意思に沿うように、風は勝手に連合軍の忍を助けようと動いている。彼らが今の、成長したカナの仲間なのだから。

「私は、木ノ葉隠れの風羽カナ。三代目火影様に引き取られて、木ノ葉で幸せを頂いた。木ノ葉は私の第二の故郷になった……それを壊されるのは、絶対に許せない」

ゆっくりと、カナは構えを作った。金色の瞳がオシドリを確かに睨みつけた。

その時、オシドリの後ろから、多数の影が現れた。カナに向かって一直線と、ゼツを含め、一族のみながかかってくる。
カナも走り出した。その足取りも、クナイを持つ手も強く。

ゼツ相手には無論容赦なく、クナイを振るって、その白い体を斬り裂く。
一族のみな相手でも、向かってくる風遁を自分の風で相殺し、その一瞬の隙をついて、風を纏わせた拳を叩きつけた。破壊音が、凄まじく。

みんなの名前を、一人一人頭の中で呼びながら。

アオバトさん───よく怪我の手当てをしてくれた。
ツバメさん───子供達と一緒にかけっこで遊んでくれた。
おツルさん───物知りで、たくさんのお話を聞かせてくれた。
ウグイスさん───風羽の歌を歌う声が大好きだった。

「(みんな、大好きだった…!)」

全員の体を吹き飛ばしていく。全員の体をとにかく一時の間、戦闘不能にさせる。
そして最後カナがたどり着く先は、一族の長、オシドリ。
オシドリが素早い印を組んでいるのをカナの目が捕らえた。


「風遁 風波流!!」


それは術者を中心として、台風のような威力までもを解き放つ風だ。
カナが避けることは容易いが、このへん一帯を吹き飛ばしてしまう───それは忍連合全員を巻き込んでしまう。
一瞬の躊躇もなく、カナは別の印を組んだ。


「風遁 風繭・離(はなれ)!!」


風繭が形を為したのは、その台風を吐き出そうとしているオシドリの周囲だった。風繭の中で、台風が暴発する。

「くッ…!!」

その勢いに弾かれまいとカナは歯軋りして印を組んでいた。その間、カナ自身に隙が生じてしまう。カナの背後から再び迫る影、白ゼツ。
焦った紫珀が「カナ!!」と叫ぶ、その声に反応するように黒髪がたどり着いた。

「八卦三十二掌!!」

ヒナタの柔拳がカナを守る。ハッと振り返ったカナは、優しい瞳と目があって、「ありがとうヒナタ…!」と微笑んで、頷き合った。
二人の視線の先、風繭の中。台風が消えていき、風繭も応じるように消える。無惨にもその体の大半を崩してしまったオシドリの姿が、その場にあった。

「…オシドリ様…」
「仲間が…できたのだな…」

どこまでも穏やかな声だ。カナはうん、と頷く。

「たくさん、仲間ができたよ。こうして忍になって……辛いこともたくさんあったし、これからもまだまだあると思う。だけど、仲間がいるから、私は大丈夫」
「ふふ……何よりだ……紫珀には、本当に良いものを見せてもらった」

黙って見ていた紫珀も、軽く口角を上げた。

「お前ら風羽は、渦木のこともあるからな…手放しに救いたいわけやないけど、ま、相棒がこういうヤツやから」
「北波のことは、済まなかったな…」

ゆっくりオシドリの体は再生していっている。他の風羽の者も同じくだ。
紫珀は「もういいわそんな昔のこと」と言いかけて、止まった。ちょっとした違和感がすぐ膨れ上がる。───風羽の者は、他でもない北波の手によって、北波のことを忘れさせられたはずだった。

「オシドリ様、北波兄さんを覚えてるの…!?」
「…確かに…忘れていた気がするな…」
「もしかして、一回死んだから、術の効果が切れた…ってことになったんか」
「北波には、本当に申し訳ないことをした……わしの生涯で、最も後悔したことだ……」

オシドリはそれきり沈黙する。再生していく体は、再生しきったらまたカナたちを攻撃しだすだろう。
カナと紫珀は顔を見合わせて、どちらからともなく頷いた。

「私ね。北波兄さんと戦ったんだ」
「…!?」
「北波兄さんは、風羽を恨んでた。風羽を根絶やしにしたかった。でも、私だけが生き残って…私を殺そうと、ずっと狙ってた」
「…そうか…」
「でもね、もう、いいんだってことになったの」

オシドリが俯いていた顔を上げる。カナは思い返すように目を伏せた。
何度も争った北波との最期の戦い。北波の意に背いてカナは北波の記憶を覗いて、自分にかかっていた忘却の鎖を解いた。全てを思い出して、ようやく二人はきちんとぶつかり合えた、そして、

「私も北波兄さんも、お互いを許さない。でも、それでいいかって、笑い合ったんだ。だって、私たちには、一緒に過ごした大切な思い出もあったから。お互いが大切に思える記憶がちゃんとあったから」

カナは優しい族長に笑いかける。

「オシドリ様が、私たちを無理に離さずに、仲良くさせてくれたから。だから……私たちは、お互いを受け入れられた」

風羽の、他族とは必要以上に関わるべからずという掟は、カナの中の朱雀を狙う賊を恐れてのものだった。ならば本当なら、カナは北波という、脅威になりかねない存在からは離されるべきだった。カナがいくら好奇心旺盛な子供であろうと、上の意向でそう決められれば、無理にでも介入されただろう。
だけど、オシドリはそうしなかった。だから、二人は最期に笑いあえたのだ。

「だからオシドリ様。北波兄さんのことは、もう、悩まなくて大丈夫なんだよ」

オシドリは暫く呆然としているようだった。次第にその黒い瞳に涙が溜まる。そうか、と一筋の涙が、その頬を伝った。

「それが聞けて、よかった……」


その瞬間だった。オシドリの体の再生が止まった。
見ていた者が全員目を丸める。解放されたように笑ったオシドリは、再び崩れゆく体のことなど気にもせずに、最後の視線をカナに向けた。


「カナ。お前は、風羽の誇りだ……」


それきり、オシドリの体が完全に塵芥へと変わり、そこに出てきたのは、もう絶命している忍の体。風がさっと吹いて、あっという間に塵を吹き飛ばしていった。


 
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