「皆、随分退屈そうね!まぁ、そんな事はどうだって良いわ。知ってると思うけど、アタシは生徒会長のブルー。アタシから皆に言いたい事は一つだけよ。高校の三年間なんて、短すぎてあっという間よ!勉強、恋愛、部活、バイトとやりたい事とやらなくちゃいけない事があるでしょうけど、精一杯楽しみなさい!何をどうしていきたいかなんて、あんた達が決めてくんだから、今は毎日の生活を楽しむ事!アタシが言いたい事はこれで以上よ」
生徒会長らしい茶髪の少女の言葉に体育館内に居た新入生達は驚いた様子でブルーを見た。
目を丸くさせる者や、口をぽかんと開ける者など様々な反応を生徒達はブルーに見せる。
その反応を満足そうに眺めてブルーは颯爽と壇上から下りた。
「えー…、これにて部活紹介オリエンテーションを終了します」
オリエンテーションの司会がそう締めくくるとざわついた会場が静まり返り、教師の先導で生徒達は各々の教室へと戻って行った。
「…凄かお人やね。あん生徒会長様」
教室に戻ってHRを終えた後にサファイアはそう呟いた。
「確かに凄いよな。あの人が喋っただけで、だらけきった雰囲気が変わったしな」
「言ってる事も凄かったよね〜」
「……」
「プラチナ?どぎゃんしたと?」
きゃいきゃいとはしゃぐ三人の中で一人だけ考え込む様に黙っているプラチナを不思議に思って、サファイアがプラチナに声をかける。
「…私、生徒会に入ろうと思います」
キリッとした表情で顔を上げるとプラチナは断言した。