「さて、皆。全校集会や、手紙で知っているように今から体育館にて生徒会主催の部活動紹介を見に行く。今日から一週間と猶予はあるが、このオリエンテーションを良く見て、話を聞いた上でどの部活に入るか良く考えて欲しい」
サファイア達の担任ー…ナギがそう言うと、素直な生徒が比較的多いこのクラスからはーい!と元気な返事が返ってきた。
「どの様な部活があるのか気になりますね」
「こん紙に書いてあると。プラチナは何か気になるものとか、なかとやの?」
ナギの説明が終わると、サファイアとプラチナは配布された紙の紙面を見ながらきゃいきゃいとはしゃいだ。
中学は中学で沢山の部活動があったが、高校は中学の比ではない。
豊富な種類の部活動に目移りしながらサファイアはプラチナに聞いた。
「私は実際に目で見て、話を聞いた上で実体験してから決めようかと」
ふふふ、と楽しそうに笑うプラチナにパールが腰に手を当てて笑った。
「お嬢さんらしいや!」
「そういうパールとダイヤモンドは漫才関係の部活動に入るのでしょう?」
「流石お嬢様!良く分かってるね〜」
「当然です。長い付き合いですから」
誇らしそうに口の端を上げるプラチナにサファイアが呼びかける。
「三人共、はよせんと行き遅れるとよー」
「分かりました。今、行きます」
「やばい!ダイヤ…いや、ダイヤモンド。急げ!」
「あ、待ってよ〜」
ダイヤモンドを急かしながら、サファイア達はオリエンテーションの会場へと走り出した。