サファイアのどこが好きか、ですか?
そんなの全部に決まってるじゃないですか。
え?全部じゃ抽象的過ぎるって?
もっと詳しく教えろ?
しょうがないですね。
まず、サファイアの瞳ですかね。
海より深い藍色の彼女の瞳は感情に反映されて煌めくんですよ。
嬉しそうに微笑む時、彼女の瞳は光に満ちていて淡い色合いを兼ね備えるんです。
悲しい色に染まる時は深い藍色に包まれて、思わず抱きしめたくなりますよね。
彼女の八重歯も可愛らしいとは思いませんか?
白い歯にちらちらと見える赤い舌も扇情的で彼女の舌に誘われるままに唇に噛み付きたくなるんですよね。
知ってます?
サファイアの髪って天然物なんですよ。
触ってみれば分かりますよ。
どれだけ彼女の亜麻色の髪が柔らかくてさらさらしているのか。
まぁ、彼女に触らせるつもりはありませんけどね。
ああ、後は恥じらう彼女も素晴らしいですよ。
あの、とかその…とか言ってもじもじしながら頬を赤らめて、こちらを見上げられた時なんて心臓が跳ねましたし、ちょんちょんと左右の人差し指をくっつけて離す仕種なんて堪らないですよ。
ポケモンが大好きで、バトルが好きで、自然を愛してる野生児ですけど可愛い物とかも好きで女の子らしい一面も沢山持っているんです。
そんな彼女に洋服をプレゼントするボクの気持ち分かります?
きっと誰にも分からないでしょうね!
だって彼女のあのはにかんだ微笑みはボクにだけ向けられているものなんですから。
つまりは彼女の微笑みはボクだけの物なんですよ。
ああ、何て幸福感。
ボクが作った洋服をサファイアの健康的な肌が身につけているかと思うと興奮しますよ。
もっと、もっとボクは彼女の事を知りたい。
それこそ隅から隅まで、全てを暴きたい。
ボクは何を知っても彼女の全てを愛せますよ。
例え、ポケモンのうんちを鼻にくっつけていても、ね。
え?
気持ち悪い?
何ですか、自分から聞いておいて失礼にも程がありますよ。

ふと思いたったから聞いてみた。
サファイアのどこが好きなのか。
返ってきた答えはこのうえなく気持ちの悪いもので。
だが、ルビーの考えに若干、共感出来ない訳でもなかった。
……………。
え、待てよ。
それってつまりはオレも。

気持ち悪いんじゃね?



(ボクは彼女の全てを愛してるだけですよ!)

(あー、まぁ…もう、それで良いや。それで良いからルビー、お前、ちょっと黙れ)


**************
気持ちわルビー。
ルビーは装飾男子なので「気持ち悪い」も見事に装備する筈。
どんな役柄もこなすと思う。
今度「ヘタレ」「腹黒」「純朴」なルビーを書いてみたい。
そして、私は「装飾」という言葉を勘違いしている気がする(笑)
ちなみに固有名詞は使ってないですが最後に出てきたのはゴールドです。


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