敵わないな。
目の前の青年達には。
自分を見据える強く静かな意思を宿す彼等の瞳を見て思った。




「お嬢さんを泣かしたら、許さないからな」

ベルリッツ家の一人娘ー…プラチナとの結婚が決まって数日と経たないうちに二人の青年が訪ねて来た。
名乗らずにお嬢様の結婚相手ですか?と聞いてきた無礼講な青年達を一目見て理解した。
この青年達が彼女が言っていた大切な仲間なのだと。
開口一番に許さない、と言った青年は真っ直ぐな瞳をしていた。

「パール、もう行こう。…オイラ達は彼女が笑っているのならばそれで良いです」

静かな瞳で自分を見つめた黒髪の青年の優しく温和な笑顔に促されて金髪の青年は踵を返した。

ずっと護ってきたのだろう。
強く固い決意で。
ずっと見守ってきたのだろう。
静かに丸い心で。

去って行く彼等の後ろ姿はどこまでも優しく、強く、温かった。

ああ、君はこうして彼等に護られて生きてきたんだね。

必ず幸せにする。
口には出さずにそう胸に誓った。

**************
初シンオウ。
パル嬢、ダイ嬢ではなく、まさかの誰かと嬢←パール+ダイヤモンド。
どっちかとくっつくのも良いけど、どちらにもくっつかないのも良いと思う^^


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