俺だけ……見てろ
〜お前だけ……見ていたい〜


並んで歩くその先を
同じ景色を見ていても
見えているものが違う

お前に見えている世界と
俺が見ている世界では
何かが違うのだろうか

お前の目線を追う俺に
お前は不思議な顔をした

俺の見ている物を覗く
俺も不思議で振り向いた

見合わせて笑いを溢す
そんな俺はどう見えている
そんなお前はこう見える

『誰にも見せたくねぇ』

ただ漠然と見るのではなく
想いがあって見るのだと
だから違っているのかと
その時初めて気が付いた

穏やかな景色の中に
お前の姿を映していたい
お前にとってもそうだと
そうであって欲しいと

スッと引き寄せ
俺は視界を塞いでやるんだ



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