疑似恋愛
〜命懸けの恋心〜


邪念を孕むギラついた眼
命の価値も底這いな世界

その中で生きる意味とは
存在価値すら見出だせず
全てを疑い全てを敵とし
逆も然りだと睨み返した

その中で向けられた視線
まっすぐに俺を敵と据え
赦さないと牙を研ぐ様を
討ちに来いと待ち望んだ

それはまるで恋の様であり
視線に気配に焦がれ焦れた

それはまるで減らない砂で
砂時計を何度も返し逸った

復讐の真相は冤罪だろうが
終わりは近いと胸は高鳴る

俺だけに向けられた視線
俺の事を考えるその瞳に
貫かれる時だけを待った
互いの想いを叶える時を

憎しみという情に抱かれ
俺の存在を映す瞳の中で
最初で最後の想いを溢す
俺に赦された偽りの恋心



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