壁の上で外を眺める 平和そうに見えて どれだけ失ったのだろう 壁の上で外を眺める いつか知らぬ先へと 進む時が来るのだろうか 壁の上に寝そべって 何も無い手の届かない 広い広い空に手を伸ばす 確かなものは見えるものだけ 見えないものを追い求める それはいつか掴めるのかと 答えの無い疑問を投げては その為に闘うのだと胸に刻む 壁の上で中を見下ろす 沢山の命を抱いた この壁は俺よりも強い 壁の上で中を見下ろす 此処に俺が居る事に 誰か気付いてくれるだろうか 壁の上で孤独を抱いた そんな俺を抱き締めた 温かい腕に……目を閉じた [*前]|[次#] [ poem3 ]|[ main ]|[ TOP ] |