瞳の奥に想いを映す


表情のよく変わる……
お前が何を見て泣き笑うのか
知りたいと同じ方を見る

表情のわからない俺を
お前は必死に追いかけながら
知りたいと見つめていた

互いに何故かを知りたいと
思う気持ちが寄り添わせる
互いに思いを寄せるからこそ
知りたいともっと歩み寄る

同じものを見ても
感じる様はそれぞれの
歩んだ道でも変わりゆく

色とりどりの野で育った
お前は様々な色を映す
闇色の世界で育った
俺は淡々と景色を流す

羨ましいと目を背けたが
大切なものさえ映せれば
それだけで良いのだと笑った

色褪せた世界の中に
鮮やかに咲き誇るお前
俺にはお前だけが鮮明に映る

色鮮やかな世界の中で
輝いて見えると笑うお前
お前には俺だけが輝いて映る

他の何を見失っても
互いに必ず見つけ出せると
だから共に生きたいと願う

だから……見つめ続けていたい



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