今から僕が君に話をするから、黙ってそのまま聞いていて欲しい。
何も言葉はいらないからね。


これは、僕の本当の気持ち。









僕は君の笑顔が見られれば…
それだけでいい―…




そう思っていたのに…

こんなににも君を求めてしまうのは
僕の我がままなんだろうか?




ねえ…
君は…どうしてそんなににも
僕を優しく見つめるの?


そんなに優しい瞳を向けないで?

僕は…
君を傷つけることしか出来ないんだから―…



僕は君のこと、おもしろい子だなって思ってたんだ。


君を見ていると、なんだか放っておけなくて
いつも君を助けてて…


君の笑顔を見ることが、僕の日課になっていたのかな?


でも、いつしか君は僕にとって居なければならない
かけがえのない存在になっていたんだ












君を守るためなら、なんでもする
僕はそう思った


だから…

自ら羅刹になることを選んだんだよ


君を少しでも守りたくて…

君のそばに少しでも長く居たくて―…





僕は羅刹になった―





でも、僕はようやく気が付いたんだ―…

自分の弱さに…





羅刹になってからは特にね…

自分じゃなくなっていく自分が…
君のそばにいても…いいのかなって
そう思うときもある。














君のことを傷つけてしまうんじゃないかって…
いつも自分がこわくなる―…


僕は、こんなにも弱い奴なんだよ。

…ね?


君が知っている『沖田総司』は
こんなににも弱くて…

君が必要で―…




そして…


君のことを…こんなににも―…





『愛している』―。






僕は、馬鹿な人間だったんだよ―…




2013/03/04


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