毎日は平和 Short | ナノ
ON・OFF
「犯人…分かったで。」
事件の真相と犯人が分かった俺は、被っている帽子のつばを前にした。
俺の本気モードスイッチを入れる。
緊張が走る事件現場の中、俺は推理を話した―…
* * *
事件のことが、まだ頭の中をぐるぐると回って離れない。
すっきりしない頭のまま、俺は家へと帰っていった。
玄関を開けると声が聞こえる。
「おかえり。平次。」
この声は俺の緊張をなくしてくれる魔法の言葉。
「ただいま。来とったんか?」
玄関で出迎えてくれた幼馴染みに声をかけ、俺は自分の部屋へと向かう。
もちろん、和葉は俺のあとをついてきた。
「平次、疲れた顔しとるね。」
俺の顔を覗き込む和葉はそう言った。
疲れてはいるが、和葉に言われるほど
そんなに疲れた顔をしていたのやろうか?
「せやな…疲れたわ。」と素直に返し、俺は続ける。
「今日はずっとスイッチONの状態やったからなぁ。はぁ〜…ようやくスイッチ切ること出来たわ。」
「スイッチ?なんなん?」
俺の言っていることが、和葉に通じる訳もなく
和葉は不思議そうな顔で俺をみた。
説明してやろうかとも思ったんやけど―…
「スイッチ切っとる間に充電せな…」
俺は倒れこむようにして、ベッドに横になった。
「平次?」
何回か、俺の名前を呼んどった和葉の声が聞こえてたけど
俺のスイッチは切れました。
…『おやすみなさい』。
あとがき
こんなんじゃ伝わらない!!でも、うまく書けない…
せめてものの償いとして、補足説明をさせていただきます。
スイッチONというのは…
平次が事件とかで推理する時の真剣で、頭をフル活用している時の状態です。
OFFは…言うまでもなく、安心しきって無防備な状態ですね。
そのスイッチのONからOFFにしてくれるのが『和葉ちゃん』。
事件終わりに家に帰って、和葉ちゃんの「おかえり。」でスイッチがOFFになる。
そんな二人を書いてみたかったのです。
今更ですが…文章を書くって難しいですね;
毎度、毎度、伝わりにくい駄文で申し訳ありません。
それでもいつも読んで下さっている方、ありがとうございます。
嬉しいです!
2012/05/02