今日も天気は快青です | ナノ

 『 BLACK&WHITE 』




「……っ―…」


言葉に出来ない苛立ちが頭と心の両方を支配していた。

真っ白なキッドのスーツとは裏腹に、俺の心は真っ暗闇で。



―「…知ってたんだね」


何回も頭の中で繰り返される青子の言葉。
そして、悲しそうな表情。


今までも考えたことはあった。
青子に対する罪悪感は無かったわけではない。
ただ、自分に都合の悪いことを全て後回しにしてきただけだ。


今回はそのツケが回ってきただけ。




「なにやってんだよ、俺…」


明日だって高校がある。
でも、もう俺には青子に会う資格なんてない。


どんな顔して会えばいい?


何食わぬ顔して、いつもみたいにふざけていればいい?




「快斗坊ちゃま…明日は必ず学校に行って下さいませ」

「……」


じいやは俺のミスを知った上でそう言った。



逃げてはいけないと。


苦しい現実を突きつけられた気がした。




2013/01/24





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