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▼絶対見下ろしてやるからな
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私が彼の前に立つと彼はいつも不機嫌になる。

彼の頭のてっぺんは、私の肩くらい。


「…っ。」


私に見下ろされるのがそんなに嫌なのか、葉乃くんはいつも私を椅子に座らせる。

目線が葉乃くんよりも低くなると何故だか満足げ。
小さい子供みたいだなって思ってしまう。


「なぁ、佐藤は身長の差って気にするか?」

急に言われた質問の意味が分からない私。


「身長の差?たとえば誰と誰が?」


そう聞いたら「…やっぱ、今のなし。」って言われちゃった。




「佐藤。どうやったら身長は伸びるんだよ?」

少したってから今度は、まじめな顔して聞いてきたから
私はにこっと笑いながら「牛乳飲みなさい。」ってお姉さん口調で言ってあげた。


「…なんだよ。それ。」

「なぁに?悔しいの?」



ちょっとからかってみたら「絶対見下ろしてやるからな。」だって。



「見下ろせるなら見下ろしてみてよ」

私が意地悪く言ったら、上目遣いで睨まれた。


これだと睨まれてもこわくない。









お題配布元『確かに恋だった』様



2012/01/21


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