07

私は飲みすぎてベロベロに酔ってしまった。

さすがにこの状態で話すことは無理だから
今回は止めにして、明日また話すことにした。


「ちょ‥大丈夫ですか?」

「大丈夫よ。えへへへ」



フラついた体を白鳥君が支えてくれている。



「ほら、家につきましたよ。」

「あぁぁぁあありがとうございましゅ。」



白鳥君の車が走り去った後、私は自分の部屋に入ろうとして
鞄から鍵を取りだそうとした。


しかし、まだ酔いが覚めてなくフラついて転びそうになった。



「うわっ……あれ?」

「大丈夫ですか?」



私を支えていたのは高木君だった。



「どうし‥「随分遅くまで、2人でのんでたんですね」



彼の一言で、嘘のように酔いが覚めた。




「お酒弱いくせに、こんなに酔っ払うまでお酒飲んで…」

「別に、いいじゃない?」


「…そうですか」



そう言うと、高木君は私を支えてくれていた手を離した。



「あのね…高木く…」

「すいません。僕、帰ります。」




「ねぇ!高木君!」



私は高木君の名前を呼んだけど、高木君は私の方を振り返ってくれることはなかった。







2013/03/17


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bkm
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