私は飲みすぎてベロベロに酔ってしまった。
さすがにこの状態で話すことは無理だから
今回は止めにして、明日また話すことにした。
「ちょ‥大丈夫ですか?」
「大丈夫よ。えへへへ」
フラついた体を白鳥君が支えてくれている。
「ほら、家につきましたよ。」
「あぁぁぁあありがとうございましゅ。」
白鳥君の車が走り去った後、私は自分の部屋に入ろうとして
鞄から鍵を取りだそうとした。
しかし、まだ酔いが覚めてなくフラついて転びそうになった。
「うわっ……あれ?」
「大丈夫ですか?」
私を支えていたのは高木君だった。
「どうし‥「随分遅くまで、2人でのんでたんですね」
彼の一言で、嘘のように酔いが覚めた。
「お酒弱いくせに、こんなに酔っ払うまでお酒飲んで…」
「別に、いいじゃない?」
「…そうですか」
そう言うと、高木君は私を支えてくれていた手を離した。
「あのね…高木く…」
「すいません。僕、帰ります。」
「ねぇ!高木君!」
私は高木君の名前を呼んだけど、高木君は私の方を振り返ってくれることはなかった。
2013/03/17
bkm