06

「白鳥君、ゴメンね」

「大丈夫ですよ。
お店予約しているので早く行きましょう。」


白鳥君は私に車に乗せ、車を走らせた。


ついた場所は高級ホテルの最上階のレストラン。
私なんかが行っていい場所ではない。
私は、そう確信した。



「佐藤さん、大丈夫ですか?」

「ええ、平気よ。」

「早速話に入りたいところですが、少し食事してからにしませんか?」



「そうね。私なんかが行ける場所じゃないし、せっかくだから美味しいものを食べたいわ。」





「僕でよければ、いつでも連れて行きますよ。」



そう言って白鳥君は私に微笑みかける。




「じゃあ、お願いしようかしら?」


「ええ。是非。」



話をしていると料理が出てきた。



フレンチのフルコース。

高木君となら絶対に食べないような、見た目からして高そうな料理。



「ん、美味しい!」

「お口に合ったようで何よりです。」



滅多に飲まないワインを飲みながらの食事は新鮮で、楽しかった。






2013/03/17


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