「あの…佐藤さん?やっぱり何かあったんですか?…顔色悪いですけど」
「…え?な、何もないわよ。私は至って元気。
それより被害者の話!しっかり聞いて来てちょうだい。」
「…そうですか?
は、はいっ!聞いてきます!
佐藤さんも聞き込み頑張って下さい。
僕も話を聞き終わったら合流しますんで。」
「え…ええ。」
「では、聞いてきます!」
高木君は被害者の話を聞きに別室へ向かって行った。
私も聞き込みへと向かう。
「えっと…では、身長は160センチ〜170センチくらい。
黒いキャップをかぶっていたと?」
「いえ、身長は170〜180センチくらいでした。」
「すみません。」
聞き込みをしてても集中出来ず
私の頭は高木君の左遷の話のことでいっぱいだ。
こんなんじゃだめだ。
仕事をしてる時にプライベートなことを考えるのは私らしくない。
高木君のことは忘れて、今は仕事に集中しよう。
その後は
聞き込みに集中できて
なんとか1日が終わった。
だけど
いつもこんなことでは刑事失格だ。
私はそう思い
誰かに相談することにした。
2013/02/12