「高木君、ちょっとすまない。」
僕は白鳥警部に呼ばれ、自販機のベンチに座った。
何の話だろうか?
もしかしたら「佐藤さんと付き合ってる」と言われるかもしれない。
考えるとどんどん悪い方向に考えてしまう。
すると白鳥警部は片手に缶コーヒー2つ持ってきて僕の隣に座った。
「高木君、今佐藤さんが加藤君と会っている。」
「加藤と!?」
僕は予想外の名前にビックリして思わず声をだしてしまった。
「ど、どうして佐藤さんが加藤なんかに?」
「…高木君のためだよ。」
「僕の…ために?」
白鳥警部の言っていることが唐突すぎて話についていくことが出来ない。
「なんで僕に話すんですか?僕には関係ないことですよね。」
佐藤さんからは何も聞いていない。
だから少し腹がたって…
白鳥警部にあたってしまった。
「ただ、高木君には言っておこうと思ってね。」
白鳥警部は僕をみてそう言った。
「はぁ…そうですか…」
僕は曖昧な返事しか返せない。
「あっ、ちなみに場所は○○公園だから。」
そう言って白鳥警部は去っていった。
まるで僕に行って欲しいと言っているみたいだった。
2013/03/25